【元消防職員が解説】もし首都直下地震が起きたら本当に起きることと今すぐ見直す防災

「いつか起きる」と言われ続けている首都直下地震。もし“あす”発生したら、私たち一人ひとりの生活はどう変わるのか。想定被害と現実に起きる行動を踏まえ、今すぐ見直すべき防災を整理します。


■① 首都直下地震で想定される被害の規模

マグニチュード7クラスの地震では、最悪の場合、死者は約1万8千人、建物の全壊・焼失は約40万棟に及ぶと想定されています。これは局地的な被害ではなく、都市機能そのものが止まる災害です。


■② 帰宅困難者840万人という現実

平日の昼間に発生した場合、関東1都4県で約840万人が帰宅困難者になるとされています。電車は止まり、道路は人と車であふれ、動くこと自体が危険になります。


■③ 発災直後に「帰らない」判断が命を守る

一斉帰宅は大混乱を招きます。そのため政府は、発災後3日間は職場や外出先にとどまる行動を呼びかけています。職場で3日間過ごせる備蓄があるかが重要です。


■④ キャッシュレスが使えないリスク

通信障害が起きると、スマートフォン決済は使えなくなる可能性があります。現金を持っていないことで、水や食料を手に入れられない状況も想定されます。


■⑤ 自宅にいた場合に直面する危険

家具の転倒や家電の落下は、地震直後の大きなリスクです。にもかかわらず、家具を固定している家庭は3〜5割程度にとどまっています。自宅は安全とは限りません。


■⑥ 断水とトイレ問題の長期化

首都直下地震では、断水が数週間から1か月続く地域も想定されています。トイレが使えないことは、健康被害や生活崩壊の引き金になります。


■⑦ 避難所に行けば安心ではない

避難所は混雑し、長期化すれば疲労やストレス、持病悪化による健康被害が起きやすくなります。緊急性が低い場合は「在宅避難」という選択も重要になります。


■⑧ 「自分は大丈夫」という思い込みの危険

多くの人が災害の可能性を感じながら、行動には移していません。車で避難して渋滞に巻き込まれるケースも多く、判断の遅れが被害を拡大させます。


■⑨ 今日できる最小の行動

家具固定、3日分の備蓄、現金の準備。この中から1つだけでも今日見直してください。「知っている」を「やっている」に変えることが、首都直下地震への最大の備えになります。


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