【防災士が解説】島根県東部地震が示す「ひずみ集中帯」の正体。見えない地震リスクと今すぐできる備え

島根県東部で最大震度5強を観測した地震について、専門家から「ひずみ集中帯」という言葉が相次いで指摘されています。
地表に明確な活断層が見えない場所でも、地震が繰り返し起きやすい地域が存在する――それが今回の重要なポイントです。


■① 「ひずみ集中帯」とは何か

ひずみ集中帯とは、
地殻に加わる力(ひずみ)が特定の場所に集まりやすい領域のことです。

・活断層がはっきり見えない
・しかし地震は頻発する
・地下で力がたまりやすい

こうした特徴を持つ場所では、予兆が分かりにくい地震が起こりやすくなります。


■② 島根県東部は「地震が活発な地域」

専門家によると、今回の震源周辺は
「山陰地震帯」「山陰ひずみ集中帯」と呼ばれる地震活動が活発なエリアです。

過去にも、
・横ずれ断層型の地震
・比較的浅い震源
による強い揺れが繰り返し発生しています。

地表に断層が見えない=安全、ではありません。


■③ 揺れが大きくなった理由は「浅い震源」

今回の地震は、震源が浅かったことが特徴です。

震源が浅い地震は、
・エネルギーが地表に届きやすい
・局地的に強い揺れになりやすい

そのため、マグニチュード以上に体感として強い揺れを感じやすくなります。


■④ 「地下の流体」が関係している可能性

専門家は仮説として、
地下深部に水などの流体が関与している可能性を指摘しています。

流体が存在すると、
・岩盤が変形しやすくなる
・ひずみが一点に集中しやすくなる

これにより、地震が起きやすい状態が長く続くと考えられています。


■⑤ 今後、より大きな地震の可能性も

今回の地震について、
「これで終わり」とは限らない
というのが専門家の共通した見解です。

・同程度の地震が続く可能性
・より規模の大きな地震が起きる可能性

どちらも否定できません。
だからこそ、「今は静かだから大丈夫」という判断が危険になります。


■⑥ 今すぐ見直したい室内の安全対策

こうした地域特性を踏まえ、最低限確認してほしいポイントです。

・家具の転倒防止(L字金具・突っ張り棒)
・寝室に倒れやすい家具を置かない
・ガラス飛散防止フィルムの確認
・懐中電灯・スリッパを枕元に

これらは、揺れの大小に関係なく命を守る対策です。


■⑦ 「見えない危険」を前提にする防災へ

今回の地震が教えてくれるのは、
「活断層が見えない場所でも、地震は起きる」という現実です。

・地震は突然起きる
・場所によって性質が違う
・備えているかどうかで被害は変わる

ひずみ集中帯という言葉は難しく聞こえますが、
意味はとてもシンプルです。

「この地域では、地震が起きやすい」

そう理解し、日常の中でできる備えを積み重ねることが、
今回の地震から学ぶべき、最も重要な防災行動です。

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