島根県・鳥取県で震度5強を観測した地震を受け、広島でも震度4が観測されました。
大きな被害が出なかった地域でも、発災直後から防災グッズの需要は一気に高まります。
実際にホームセンターでは、地震直後から防災用品を求める人が急増しました。
この動きは、「防災は必要だと分かっていても、まだ準備できていない人が多い」現実を映しています。
■① 防災グッズは「起きてから」では遅い
地震が起きた直後、真っ先に売り場から減るのは次のような物です。
・LEDランタンや懐中電灯
・ガラス飛散防止テープ
・カセットボンベ
・簡易トイレ
これらは、発災後に必要だと気づいても、手に入らなくなる可能性が高い代表例です。
防災は「不安になったとき」ではなく、「何も起きていない今」に整える必要があります。
■② まずは「防災バッグ」を軸に考える
取材に応じたホームセンターの担当者が最初に挙げたのが、防災バッグです。
防災バッグの強みは、
・何を揃えればよいか分からない人でも使える
・最低限の生活用品が一式入っている
・避難時にそのまま持ち出せる
という点にあります。
「これ一つで完璧」ではありませんが、
ゼロから一歩踏み出すには最も現実的な選択肢です。
■③ 防災の基本は「まず3日分」
防災で繰り返し言われるのが「まず3日分」という考え方です。
これは、
・発災直後は救助・支援がすぐに届かない
・ライフライン(電気・水・ガス)が止まる
・行政の支援が本格化するまで時間がかかる
という前提に基づいています。
特に重要なのは次の2つです。
・食料と水
・トイレ
簡易トイレは「後回し」にされがちですが、大人2人で3日分が一つの目安になります。
■④ 地震後に需要が急増する「見落としがちな備え」
地震後、特に買いに来る人が多いとされているのが、
・家具の転倒防止器具
・突っ張り棒・固定具
です。
これは、揺れを体験して初めて「家の中が危ない」と実感するためです。
しかし、本来は揺れる前にやっておくべき対策です。
・寝る場所の上に家具はないか
・避難経路をふさぐ配置になっていないか
今すぐ確認できる備えです。
■⑤ 南海トラフ地震の想定が示す現実
広島県では、南海トラフ巨大地震の被害想定が見直されました。
想定されている内容は非常に重いものです。
・最大震度6強
・津波の高さ 最大1.8m
・全壊建物 約9万棟
・死者 最大約1万4千人
・災害関連死 最大約3700人
特に注目すべきは、「災害関連死」が正式に想定に含まれた点です。
これは、避難生活や備えの差が生死を分けることを意味します。
■⑥ 「ふだんできないことは、まさかの時もできない」
防災の世界には、よく知られた言葉があります。
「ふだんできないことは、まさかのときにはできない」
・重い家具を動かす
・非常用品を探す
・避難経路を考える
これらは、災害時にはほぼ不可能です。
だからこそ、日常の延長でできる備えが重要になります。
■⑦ 今日からできる最低限の防災チェック
今すぐ確認してほしいポイントは次の3つです。
・防災バッグが1つあるか
・水・食料・トイレが「3日分」あるか
・家具が倒れにくい配置になっているか
完璧を目指す必要はありません。
「まず3日分」を意識するだけで、被害は確実に減らせます。
地震は「いつか」ではなく、「いつ起きてもおかしくない」ものです。
今日の一歩が、家族の命を守る備えになります。

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