【防災士が解説】多世代交流が命を守る力になる「まな防災」が示す地域防災の本質

東京都墨田区・梅若橋で開催された防災イベント「まな防災!世代をこえてそなえよう」は、
防災=備蓄や知識という枠を超え、「人と人のつながり」そのものが防災であることを体現した取り組みでした。

子どもから高齢者までが同じ場で学び、遊び、考える。
その時間自体が、災害時に生きる“見えない備え”になります。


■① なぜ「多世代防災」が重要なのか

災害時に本当に助け合えるのは、
日頃から顔を知っている関係です。

・子どもだけ
・高齢者だけ
・防災担当者だけ

では、防災は機能しません。

多世代が関わることで、
・声をかけやすくなる
・異変に気づきやすくなる
・避難の判断が早くなる

という効果が生まれます。


■② 防災公園ツアーは「使い方」を知る訓練

イベントでは、防災公園を巡る見学ツアーが行われました。

防災施設は、
「ある」だけでは意味がありません。
どう使うかを知っているかが重要です。

・どこにトイレがあるのか
・水はどこから出るのか
・集まる場所はどこか

これを平時に確認しておくことが、初動の差になります。


■③ 防災×ゲームが「記憶に残る備え」になる

防災をテーマにしたゲームは、
特に子どもや高齢者にとって有効です。

理由はシンプルで、
楽しい体験は忘れにくいからです。

「やらされる防災」ではなく、
「またやりたい防災」が、行動につながります。


■④ 移動図書館「北斎丸」が示す新しい支援の形

リヤカー型移動図書館「北斎丸」は、
災害時の情報・安心・居場所を運ぶ存在です。

本は、
・情報
・会話のきっかけ
・心の安定

を生み出します。

物資だけでなく、心を支える支援が必要になるのが、長期避難の現実です。


■⑤ 独居高齢者が多い地域こそ「顔の見える関係」を

墨田区のように、
・独居高齢者
・高齢夫婦のみ世帯

が多い地域では、
災害時の最大の課題は「気づけるかどうか」です。

防災イベントは、
見守りネットワークの入り口でもあります。


■⑥ 声かけは「最も原始的で最強の防災」

理事長の言葉にあった通り、
「声を掛け合える関係」は命を守ります。

・避難していない人がいる
・体調が悪そう
・情報を知らない

こうした異変は、
人とのつながりがあって初めて見えるものです。


■⑦ 今日からできる地域防災の一歩

大きなイベントを開かなくても構いません。

・近所で挨拶をする
・顔と名前を覚える
・地域行事に一度参加してみる

それだけでも、防災力は確実に上がります。


■まとめ:防災は「人を知ること」から始まる

「まな防災」は、
防災がモノやマニュアルではなく、
人と人の関係性で成り立つことを教えてくれます。

災害は一人では乗り越えられません。
だからこそ、平時から「つながる防災」が必要です。

備えとは、
誰かの声が届く距離にいること

それが、地域防災の本質です。

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