【防災士が解説】2026年は「暴れ馬」気象? 午年に重なる異常気象と、いま本当に必要な備え

2026年は「午年」。
気象の世界では、午年は昔から
「暴れ馬のごとし」
と表現されることがあります。

大型台風、豪雨、豪雪など、
極端で激しい気象現象が起きやすい年――
過去の事例を振り返ると、決して迷信では済まされない傾向が見えてきます。


■① 午年に多かった「異常気象」の実例

過去の午年には、記録に残る大きな気象災害が発生しています。

・1954年(午年)
 洞爺丸台風により死者1139人。
 日本の台風災害史に残る大惨事。

・1966年(午年)
 第2宮古島台風で最大瞬間風速85.3m/sを観測。
 平地での観測史上最高記録。

いずれも、
「想定を超える規模」
という共通点があります。


■② 福島県でも繰り返された午年の災害

午年の異常さは、地域レベルでも確認されています。

・1990年(午年)
 11月末という異例の時期に台風が本州上陸。
 「季節外れ」の台風が被害を拡大。

・2002年(午年)
 台風6号により「2000年代最悪級」の水害。
 県内被害額236億円、広範囲で浸水。

・2014年(午年)
 南岸低気圧による記録的大雪。
 福島市で戦後最多54cmの積雪、建物被害も発生。

台風・大雨・大雪。
災害の種類が偏っていない
ことも特徴です。


■③ 2026年は「統計」+「温暖化」が重なる年

気象予報士も
「これは統計上の傾向」と前置きしながら、
重要な指摘をしています。

・海面水温の上昇
・気温の上昇
・線状降水帯の発生リスク増加

つまり2026年は、

午年の“荒れやすさ” × 地球温暖化

この2つが同時に重なる年です。

「昔も荒れた」ではなく、
「昔以上に荒れる可能性がある」
という視点が欠かせません。


■④ 「当たる・当たらない」ではなく備えの話

干支による気象傾向は、
予言でも占いでもありません。

重要なのは、

・異常気象が増えている
・季節外れの災害が増えている
・想定外が“当たり前”になっている

という現実です。

2026年に限らず、
「いつ起きてもおかしくない」
という前提で備える必要があります。


■⑤ 2026年に向けて、今から見直すべき備え

特に意識したいポイントは以下です。

・台風:停電・断水を想定した備蓄
・豪雨:避難経路と避難判断の再確認
・大雪:車・自宅・生活インフラの備え

「一つの災害」だけを想定しないことが重要です。


■まとめ:暴れ馬を恐れるより、手綱を握る

2026年が本当に荒れるかどうかは、
誰にも断定できません。

しかし確実に言えるのは、

・気象は年々激しくなっている
・油断した年ほど被害が出る
・備えは“使わなくても損しない”

ということです。

暴れ馬を止めることはできなくても、
手綱を握る準備は、今からできます。

2026年を
「何も起きなかった年」にするか、
「備えていて助かった年」にするか――
その分かれ道は、もう始まっています。

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