【世界の“非常食文化”が日本と違う点】災害時に欠かせない「非常食」。実は、世界各国でまったく文化が違い、日本が学べる点も多くあります。


■ 1. アメリカ:非常食は“ボリューム重視”

アメリカの非常食は、エネルギー量を最優先。

特徴

  • MRE(ミール・レディ・トゥ・イート)が主流
  • 1食1,200〜1,500kcalのものも多い
  • 食器不要・どこでも食べられる構造
  • 高カロリーのエネルギーバー文化が発展

日本が学べる点

  • 高カロリー食の選択肢を増やす
  • 作業員や高負荷作業者に特化した非常食の開発

■ 2. 韓国:非常食は“味が濃い・温かい”

韓国では、“味の満足度”を防災に組み込んでいる。

特徴

  • キムチチゲ、ビビンバのレトルトが豊富
  • 無加水調理の温めキットが普及
  • 寒冷地のため、温食対応が多い
  • 辛い味付けでストレス軽減を重視

日本が学べる点

  • 温かい非常食の選択肢強化
  • ストレス軽減につながる味付けの研究

■ 3. フランス:非常食でも“食の文化を守る”

フランスは、非常食でも食の美しさを損なわない。

特徴

  • パン缶詰、チーズ、スープなど“普段の延長”
  • 見た目を重視したメニュー
  • 長期保存でもクオリティが高い
  • ワインと合わせる想定の商品もある

日本が学べる点

  • “心の満足”を重視した非常食開発
  • 高齢者向けの食べやすい美味しさの追求

■ 4. スウェーデン:アレルギー配慮が徹底

福祉国家スウェーデンでは、非常食にも強い配慮がある。

特徴

  • 乳・卵・小麦除去のメニューが多い
  • ベジタリアン・ヴィーガン対応食が標準
  • メディカルアラートと連動した配布制度

日本が学べる点

  • アレルギー対応非常食の拡大
  • 避難所での食事提供の多様化

■ 5. シンガポール:非常食は“小スペース前提”

国土が狭いため、省スペースと軽量化が徹底されている。

特徴

  • 小型パウチが主流
  • 水不要の食べ物が多い
  • 軽量化のため“粉末食”が多い
  • 家庭備蓄は最小限で回転備蓄

日本が学べる点

  • 軽量・コンパクト化のさらなる推進
  • 都市部向けの小規模備蓄モデルの導入

■ まとめ

世界の非常食文化は、国の生活スタイルに合わせて進化している。

  • アメリカ → 高カロリー&機動性
  • 韓国 → 温かくてストレス軽減
  • フランス → 美味しさと文化重視
  • スウェーデン → アレルギー対応
  • シンガポール → 小型・軽量・省スペース

日本の非常食は品質が高いが、
“多様化”という面では世界から学べることが多い。

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