■ 1. DMAT(災害派遣医療チーム)の動きが圧倒的に早い
日本のDMATは、地震発生直後〜数時間以内に現地入りする機動力を持つ。
特徴
- 医師・看護師・救急救命士・ロジ担当で構成
- ヘリ・高速道路・自衛隊と連携して高速移動
- 現場の医療需要を即時分析して治療開始
強み
- 初期の大量傷病者に対応できる
- 医療崩壊の防止に繋がる
- 世界でも最速クラスの医療派遣
■ 2. DMATを支える「広域医療搬送システム」が優秀
日本には“空から患者を運ぶ”独自の医療搬送ネットワークがある。
内容
- 自衛隊機で重症患者を後方の病院へ
- 消防ヘリ・ドクターヘリで広域搬送
- 空港に臨時医療施設を作ることも可能
強み
- 被災地の医療負荷を全国で分散
- 生存率が大きく向上
■ 3. ドクターヘリの全国配備が進んでいる
日本は“医師が直接ヘリで現場へ向かう医療”が広く普及。
特徴
- 全国に50機以上
- 現場到達時間が圧倒的に短い
- 災害時はDMATと連携し大量搬送に対応
強み
- 救命処置が早い
- 山岳地帯・孤立地区への対応が可能
■ 4. 病院の“耐震化・非常用電源”が進んでいる
日本の医療施設は災害後も機能が止まりにくい。
例
- 免震構造の病院が多い
- 72時間以上の非常電源
- 医療ガス・水のバックアップ
- 災害拠点病院の堅牢性が高い
強み
- 被災時でも治療を継続できる
- 医療難民が出にくい
■ 5. “災害拠点病院”のネットワークが全国に存在
日本は全国700以上の基幹病院を指定している。
役割
- DMAT受け入れ
- 広域医療搬送の中心
- 医薬品の供給拠点
- 重症者の集中治療
強み
- 医療の分散・統合がうまく機能
- 災害時の医療混乱が起きにくい
■ 6. 救急隊と医療機関の“情報連携”が極めて強い
日本は救急情報を病院へ瞬時に送る仕組みが発達。
例
- 救急搬送システム(ERシステム)
- 電子カルテ連携
- 適切な病院選定が高速化
強み
- 受け入れ調整が混乱しない
- 患者到着前に準備が進む
■ 7. 統合型災害訓練が全国で実施されている
消防・警察・自衛隊・医療が一体で動く訓練を毎年実施。
訓練内容
- トリアージ
- 多数傷病者受け入れ
- 避難所での医療
- 遠隔医療の活用
- 情報共有システムの訓練
強み
- 本番でも役割分担が明確
- 初動のスピードが世界トップ
■ まとめ
日本の“医療×防災”は世界でも最先端。
- DMATの迅速展開
- 広域医療搬送システム
- ドクターヘリの充実
- 病院の耐震・電源強化
- 災害拠点病院ネットワーク
- 救急と医療の高度連携
- 全国レベルの統合災害訓練
これらが組み合わさることで、
「災害に強い医療体制=日本」
が形作られています。
災害時に“命をつなぐ仕組み”がここまで整っている国は、世界でもそう多くありません。

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