道路は「移動のためのもの」だけではありません。
世界では、道路そのものを“防災インフラ”として活用する国が多くあります。
日本と比較すると、発想の違いが非常に参考になります。
■ 1. メキシコ：道路標識に“避難ルート”をセットで表示
メキシコの沿岸地域では、
道路標識に 避難方向の矢印 が必ず組み合わされている。
- 津波時の逃げる方向
- 高台の位置
- 避難施設の距離
ドライバーも歩行者も即座に行動できる。
日本も「道路標識＝避難案内」のセット化を進めたい
■ 2. ノルウェー：道路内に“防災倉庫”を埋め込む
雪国ノルウェーでは、道路沿いに
埋め込み型の防災ボックス が設置されている。
- 除雪道具
- 防寒具
- 簡易食料
- 反射材
吹雪で動けなくなった人を救う仕組み。
日本でも豪雪地帯に応用できる。
■ 3. オーストラリア：避難道路は“耐火舗装”
山火事の多いオーストラリアでは、
避難道路に 耐火性の高い舗装材 を使う。
- 高温でも溶けにくい
- 炎が迫っても走行可能
- 消防車の進入ルート確保
山火事の増える日本にも必要な考え方。
■ 4. シンガポール：道路下に“排水トンネル”を広く確保
シンガポールは都市型豪雨に備え、
道路の下に巨大な排水空間を設けている。
- 地下に大規模トンネル
- 道路の雨を一気に流す
- 街の浸水を未然に防ぐ
日本の都市部でも浸水対策として大きなヒント。
■ 5. ニュージーランド：道路沿いの“防災モニュメント”で記憶を守る
ニュージーランドでは、
災害を忘れないためのモニュメントを
道路沿いに設置する文化がある。
- 津波の到達ライン
- 過去の被害の高さ
- 住民へのメッセージ
日常の中で防災意識を呼び起こす工夫。
■ まとめ
世界の道路インフラは、日本と違う視点で作られている。
- 道路標識＝避難案内（メキシコ）
- 道路に防災倉庫（ノルウェー）
- 耐火舗装の避難路（豪州）
- 地下巨大排水トンネル（シンガポール）
- 道路沿いの防災モニュメント（NZ）
これらを日本の治水・道路技術と組み合わせれば、
“災害に強い道路”はさらに進化します。
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