災害後の「避難解除」「帰宅判断」「復旧の始め方」は、
国によってまったく違います。
日本とは逆の発想を持つ国も多く、非常に参考になります。
■ 1. アメリカ:避難解除は“エリア単位ではなく住所単位”
アメリカでは、
避難解除を エリアではなく“番地ごと” に行うことが多い。
- 家ごとに被害・火災・治安をチェック
- 番地単位で「帰宅OK / まだ危険」と通知
- 住民は自分の住所をアプリで確認
日本は市町村・地区単位の解除が一般的。
より細かい避難解除の仕組み は住民の安心につながる。
■ 2. 台湾:“自宅点検マニュアル”を政府が配布
台湾では避難解除後、政府が
「帰宅後に必ず行う100項目チェックリスト」 を配布する。
内容は具体的で、誰でも判断しやすい。
- ガス漏れ
- 建物の亀裂
- 漏電
- 飲み水の安全性
- 害虫・衛生状態
- 食品の廃棄基準
日本のチェック表より生活に密着しており、
“何から始めればいいか”が分かりやすい。
■ 3. ニュージーランド:避難後は“コミュニティで帰宅時間をずらす”
NZでは帰宅ラッシュによる混雑を防ぐため、
住民同士で 「帰宅する時間をずらす」 文化がある。
- 高齢者→昼
- 子ども連れ→夕方
- 若い単身者→夜
道路渋滞・転倒事故を防ぐ効果が大きい。
日本も災害後は“帰宅の分散”が有効
■ 4. フランス:避難解除後の“メンタルケア”が必須扱い
フランスは、避難解除=終わりではなく
むしろ 心のケアのスタート だと考える。
- カウンセラーが避難所を巡回
- 子どもの心の変化を学校で観察
- 住民説明会に心理士が参加
- ペットのストレスケアまで考慮
日本にはまだ少ない仕組みだが、
長期避難者を救う重要なアプローチ。
■ 5. スウェーデン:帰宅して“まずやること”は温かい食事
スウェーデンは、避難生活後の
「温食による回復」 を重視するユニークな国。
- 帰宅後すぐ食べられる食材を政府が支給
- キッチンが使えない家には移動調理車を派遣
- 子どもと高齢者には特別メニュー
体温・免疫・メンタルの回復に効果があり、
“食のケア”を防災の一部と考えている。
■ まとめ
世界の災害後の避難行動は、日本と大きく違う。
- 番地単位で避難解除(アメリカ)
- 帰宅チェックリストの徹底(台湾)
- 帰宅時間の分散(NZ)
- メンタルケアを最優先(フランス)
- 温かい食で体と心を回復(スウェーデン)
日本でも取り入れられる工夫は多く、
“避難解除後の安全”をさらに高めるヒントになります。

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