【防災士が解説】防災×地震

鳥取県境港市で最大震度5強の地震が発生し、長周期地震動の階級4が観測されました。長周期地震動とは、高層建物などがゆっくりと長く揺れる現象で、通常の地震よりも揺れが収まるまで時間がかかる特徴があります。南海トラフ地震を含む今後の地震への備えとして、現場視点で解説します。


■① 長周期地震動とは

長周期地震動は周期が長く、高層ビルや塔など大きくて高い構造物で特に顕著に現れます。数分以上揺れ続けることもあり、家具の転倒や建物の被害リスクが増大します。防災士として現場で観察すると、高所では通常の地震よりも揺れの幅が大きく、予測しにくい危険性があります。


■② 境港市の地下構造の特徴

鳥取大学工学部の香川教授によると、境港市は地下に柔らかい堆積物が厚くたまった特殊な地盤構造で、これが長周期地震動を増幅させる原因とされています。例えるなら「柔らかい豆腐が厚く積もっている場所」のような状態で、建物や構造物が大きく揺れやすくなります。


■③ これまでの観測例

能登半島地震や2018年大阪府北部地震でも、境港市では同様に長周期地震動が観測されており、地域の地盤特性が影響していることが確認されています。現場経験からも、こうした地盤では家具の転倒防止や備蓄品の確保が特に重要です。


■④ 地震発生後の揺れの特徴

今回の地震では、最初に震度5弱から1の揺れが頻発しました。香川教授は、断層が複雑に固着している場所では、何回も地震活動が起こるとより滑りやすくなると指摘しています。複雑な地盤条件では揺れが予測困難で、避難時には注意が必要です。


■⑤ 南海トラフ地震への警鐘

香川教授は、これまでの西部地震の活性化を踏まえ「南海トラフ地震に向けて日本列島が準備体操をしている状況」と警鐘を鳴らしています。長周期地震動は南海トラフでも発生しうるため、建物の補修や家具固定の準備が必要です。


■⑥ 防災士からの備えのアドバイス

長周期地震動が起きやすい地域では、家具の転倒防止、寝室の安全確保、備蓄品の分散配置など、事前の準備が命を守る鍵になります。特に高層建物にお住まいの方は、揺れの収束まで数分以上かかることを想定し、落下物や避難経路の安全を確保しましょう。


■まとめ|長周期地震動への備え

結論:
長周期地震動は予測が難しく、揺れが長く続くため、家具固定・建物補修・備蓄確認などの事前準備が不可欠です。
防災士として現場経験からも、こうした地盤特性の地域では日頃からの自律型避難と避難服の準備が命を守るポイントになります。

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