【防災士が解説】防災×林野火災|乾燥時に一気に拡大する山火事と私たちが取るべき行動

乾燥した冬の時期、全国各地で注意が必要になるのが林野火災です。山梨県上野原市では、乾燥が続く中で山火事が発生し、住宅に迫る事態となり、県は自衛隊に災害派遣を要請しました。


■① 林野火災は「冬」に起きやすい

林野火災は夏の災害と思われがちですが、実際には空気が乾燥する冬から春にかけて多発します。

今回の現場では、
・最小湿度22%
・晴天で乾燥した気象条件
という、火が一気に広がりやすい状況が重なっていました。


■② 小さな火でも一気に制御不能になる

通報当初は「たき火程度の煙」と認識されていた火が、短時間で拡大しました。

山林では、
・水源が近くにない
・車両が近づけない
・人力消火が困難

という条件が重なり、初期消火が難航します。結果として、ヘリによる空中消火や自衛隊の支援が必要になるケースも少なくありません。


■③ 林野火災注意報とは何か

上野原市では、1月1日から『林野火災注意報』が発令されていました。

この注意報は、
・空気が極度に乾燥
・火災が発生しやすい状況
が続く地域で、たき火や火の使用を制限・注意喚起する目的で運用されています。

注意報が出ている期間は、「いつも大丈夫だから」という油断が最も危険です。


■④ 住宅に迫る火災と避難の判断

今回、火元から住宅までは約700メートル。結果として、
・76世帯143人に避難指示
・企業や事業所も自主避難

という対応が取られました。

林野火災は風向き次第で一気に延焼方向が変わるため、「まだ遠い」は通用しません。


■⑤ 住民が知っておくべき行動ポイント

乾燥時期に私たちが意識すべきことは以下です。

・注意報発令中は屋外で火を使わない
・落ち葉焼却や簡易なたき火は絶対にしない
・煙や焦げ臭さに気づいたら早めに通報
・避難指示が出たらためらわず避難する

特に山沿いや住宅地周辺では、個人の行動が大規模災害の引き金になる可能性があります。


■⑥ 林野火災は「生活に直結する災害」

山火事は自然災害であると同時に、人の生活圏を直接脅かす災害です。

・住宅への延焼
・交通網の遮断
・長期の避難生活

につながるケースも多く、決して他人事ではありません。


■⑦ 今日からできる最小の備え

今すぐできる行動はシンプルです。

・乾燥注意報・林野火災注意報を確認する
・屋外での火気使用を控える
・避難ルートと避難場所を家族で共有する

「火を出さない」「早く逃げる」——この2つが林野火災から命を守ります。


■まとめ|乾燥期は“火を使わない防災”を

林野火災は、一度広がると人の力では止められません。
だからこそ、火を出さない意識と、早めの避難判断が何より重要です。

乾燥が続く今こそ、身近な防災として林野火災への備えを見直しておきましょう。

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