冬になると、手がカサカサして痛い、ひび割れが治らない──そんな悩みを抱える人が一気に増えます。
実は、冬の手荒れは“生活不便”だけでなく、感染リスクや調理時のケガにつながるため、防災の視点でも重要なテーマです。
ここでは、冬に手荒れがひどくなる理由と、家庭でできる簡単で効果的な対策をまとめます。
■ 1. 冬に手荒れが悪化する理由
●(1)乾燥で皮脂が奪われる
冬は湿度が40%以下に落ち込む日が多く、
肌のバリアである“皮脂”が失われやすい。
●(2)水仕事が増える
年末の掃除、食器洗い、加湿器の給水など、
手を濡らす機会が多く、ダメージが蓄積。
●(3)アルコール消毒の頻度が高い
ウイルス対策で手指消毒が増えるため、
肌の油分が一気に抜ける。
●(4)血流が悪くなる
寒さで毛細血管が収縮し、皮膚の回復が遅くなる。
●(5)子ども・高齢者は特に弱い
皮膚が薄く、乾燥に弱いため、荒れやすい。
■ 2. 手荒れを放置する危険性
- 傷口から菌が入り「手指感染」を起こす
- あかぎれで強い痛み → 家事・仕事に支障
- ひび割れが深くなると出血
- 皮膚の修復に“数週間”かかることも
冬の手荒れは「早期対策」がすべて。
■ 3. 冬の手荒れを防ぐ“最強の習慣”
●(1)水仕事は“ぬるま湯+ゴム手袋”
お湯は皮脂を奪うため、冬は逆効果。
●(2)ハンドクリームは“5回塗り”が基本
1日1回では不十分。
- 朝
- 外出前
- 手洗い後
- 料理後
- 寝る前(特に重要)
これでバリア機能が保てる。
●(3)寝る前の“手パック”が最強
ハンドクリーム → 綿手袋をして就寝すると、
翌朝のしっとり感が別次元。
●(4)アルコール消毒の前後に保湿
消毒 → 30秒後に保湿 が最も肌に優しい。
●(5)加湿は部屋全体で
手荒れは“空気の乾燥”が主犯。
加湿器・濡れタオル・洗濯物の室内干しでもOK。
■ 4. 子ども・高齢者への対策
● 子ども
- 手洗いの回数が多く乾燥しやすい
- 学校でアルコール消毒が頻繁
- 就寝前の“保湿”を習慣に
● 高齢者
- 皮膚が薄く再生力が低下
- 転倒・けが時の感染リスクUP
- クリームはこまめに優しく塗ることが大切
■ 5. ハンドクリームの選び方
● 乾燥重視
→ 尿素入り(ガサガサ向け)
● ひび割れ・あかぎれ
→ ビタミンE入り
● 敏感肌
→ ワセリン系(刺激が少ない)
■ まとめ
冬の手荒れは、
乾燥 × 水仕事 × 血流低下
の三重苦で悪化します。
しかし、
「ぬるま湯・手袋・こまめな保湿・寝る前のケア」
この4つを徹底するだけで、
痛みやひび割れを“ほぼゼロ”にできます。
冬の手を守ることは、
家事・育児・仕事のパフォーマンスを守る防災でもあります。
今日からできる習慣で、冬の手荒れとさよならしましょう。

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