【防災士が解説】忘年会シーズンは“救急出動”が急増!冬の飲み会で本当に危ない3つのリスクと正しい対処法

12月〜1月にかけての忘年会・新年会シーズン。
実はこの時期、全国の救急出動が 年間トップクラスに増える ことをご存じですか?

お酒・寒さ・深夜外出が重なることで、
救急事案が非常に起こりやすくなる危険な季節です。

ここでは、「忘年会×救急」をテーマに、
起きやすい事故と、守るべき安全ポイントをまとめます。


■ 1. 忘年会で救急が増える理由は?

● ① 一気飲み・深酒

忘年会は「久しぶりに会う人」「上司との会食」で
気が緩みやすく、飲み過ぎてしまうケースが多い。

急性アルコール中毒 が増加。


● ② 寒さによる“低体温・凍死リスク”

酔って外で寝る → 冬は短時間で命に関わる状態に。

→ 深夜〜早朝の救急搬送が急増。


● ③ 階段・段差での転倒

酔って足元がふらつく → 頭部打撲・骨折が多発。

→ 特に飲食ビル・地下街は危険。


● ④ 深夜の交通事故

歩行者・自転車の事故が増える時期。
酔って「確認不足」「信号無視」が起きがち。


■ 2. 忘年会で多い“救急事案”ベスト3

● ① 急性アルコール中毒

症状は以下の通り:

  • 意識がない
  • 呼びかけても反応しない
  • 嘔吐している
  • 頭がぐったりしている
  • 呼吸が弱い

→ 1つでも当てはまれば119番通報が必要です。


● ② 転倒による頭部外傷

酔っている+夜道+段差で発生。
特に“後頭部を強打”は非常に危険。

  • たんこぶ
  • 鼻血
  • 意識もうろう
  • 吐き気

→ 救急要請の判断を迷わない。


● ③ 路上での低体温症

冬は10分〜20分の路上放置で危険なレベルに。
酔っていると寒さを感じにくいのが特徴。

【症状】

  • 手が震える
  • 返事がおかしい
  • 顔色が悪い
  • 体温が35℃以下

→ 防寒&救急要請が重要。


■ 3. 忘年会で守るべき“命を守る行動”

● ① 一気飲みを断る・させない

体質によっては死亡リスクもある危険行為。


● ② 酔った人を一人で帰らせない

冬は必ず誰かが付き添う。
タクシー・代行・家族へ連絡が安全。


● ③ 路上に“座らせない・寝かせない”

低体温・轢過事故につながります。
温かい場所へ誘導。


● ④ 様子が「いつもと違う」なら119番

酔っているのか、病気なのか判断できないときは救急へ。
冬は脳梗塞も増える時期。


■ 4. 幹事が知っておくと救える“救急知識”

  • お店の住所をすぐ言えるように
  • 酔った人のアレルギー・持病の確認
  • 事前に帰りの交通手段を確保
  • 無理に飲ませる人を止める
  • トイレで倒れていないか確認

幹事は“安全管理者”の役割も担っています。


■ 5. まとめ

忘年会シーズンは、
“楽しいイベント”と“救急リスク”が紙一重。

  • 急性アルコール中毒
  • 転倒・頭部外傷
  • 低体温症
  • 交通事故

冬の飲み会は、ほんの少しの注意で命が守れます。

「飲んだら、守る」
これが忘年会を安全に乗り切る最大の防災術です。

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