1月にもかかわらず、西日本を中心に黄砂の飛来が予想されています。
黄砂といえば春のイメージが強いですが、被災地や現場対応の経験から言えるのは、季節外れの自然現象ほど、人の備えが追いつかず健康被害が出やすいという点です。
■① 真冬に黄砂が飛ぶのは「異常」ではなくなりつつある
本来、黄砂は3〜5月に多く、
冬は大陸の地面が凍結して砂が舞い上がりにくいとされてきました。
しかし近年は、
・大陸の気温変動
・砂じん嵐の発生
・強い低気圧と風
これらが重なり、真冬でも黄砂が日本に到達する条件がそろうようになっています。
被災地でも、「想定していなかった季節の現象」が体調悪化の引き金になる場面を多く見てきました。
■② 真冬の黄砂が特に危険な理由
真冬の黄砂は、春よりも厄介な側面があります。
・寒さで呼吸が浅くなりやすい
・室内換気を控えがち
・体調が落ちている人が多い
この状態で黄砂を吸い込むと、
呼吸器・循環器への負担が一気に高まります。
■③ 被災地で多かった「あとから出る症状」
現場で目立ったのは、
黄砂が飛んだ当日ではなく、翌日以降の体調不良です。
・咳が止まらない
・息苦しさ
・頭痛や倦怠感
・目や喉の強い違和感
特に、高齢者や持病のある方ほど、
「風邪だと思って放置」→悪化
という流れが多く見られました。
■④ 黄砂+花粉が重なると影響は倍増する
今年は、
・黄砂
・スギ花粉(すでに一部で飛散)
が重なる可能性があります。
被災地でも、複合要因が重なると症状が一気に強く出る傾向がありました。
目・鼻・喉の症状だけでなく、
全身のだるさとして出ることもあります。
■⑤ 「外は寒いから大丈夫」が一番危ない
真冬は、
「窓を閉めているから安心」
と思いがちですが、実際には、
・衣服や髪についた黄砂
・換気時の一気流入
・エアコン使用による舞い上がり
で、室内でも影響を受けます。
被災地では、屋内にいた人が後から体調を崩すケースも珍しくありませんでした。
■⑥ 防災として考える「黄砂への備え」
黄砂は災害ではありませんが、
生活を壊すリスク要因です。
・外出を減らす判断
・体調を優先する行動
・無理をしない選択
これも立派な防災行動です。
■⑦ 防災は「季節の常識を疑うこと」
被災地で強く感じたのは、
「この時期は大丈夫」という思い込みが、
一番人を無防備にするということです。
自然は、カレンダー通りには動きません。
■⑧ 今日できる、黄砂防災の最小アクション
・不要不急の外出を控える
・帰宅後は顔と手を洗う
・体調に違和感があれば早めに休む
それだけで、真冬の黄砂による健康リスクは大きく下げられます。

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