【防災士が解説】年末年始の“買いだめ”で失敗しないための防災テク食料・日用品の備蓄はこの時期がベスト

年末年始はスーパーが混雑し、
必要な物が品切れになることも少なくありません。
さらに悪天候や地震が重なると、物流遅延が起きる可能性も。

今回は、ただの買いだめではなく
“防災に直結する賢い備蓄”の方法をまとめます。


■ ① 「買う順番」を決めておくとラク

余計な買い物や買い漏れを防ぐポイントはただひとつ。
優先順位を事前に決めること。

優先すべきはこの順番です:

  1. 水(2L × 家族分 × 3〜7日)
  2. 主食(レトルトご飯・パスタ・パン)
  3. タンパク源(ツナ・鯖缶・レトルトカレー)
  4. 日用品(トイレットペーパー・電池・カイロ)
  5. あると便利なもの(お菓子・飲料・温め不要食品)

避難生活を基準にすると、
何を優先すべきかがブレません。


■ ② 冷蔵庫がパンパンは危険

買いだめでやりがちなのが「冷蔵庫の詰め込み」。
しかし、停電が起きた場合に痛手になります。

  • ぎゅうぎゅう → 冷気の流れが悪く傷みやすい
  • 調理が必要な食品 → 停電で使えない
  • 消費期限が短い食品 → 廃棄のリスク

防災的に重要なのは、
“常温保存できる食材”を増やすこと。


■ ③ 大雪・暴風・地震に備える「三段階の食料」

年末年始は天気が急変しやすい時期。
以下の3種類を準備すると、どんな災害にも強くなります。

✔ ① 即食タイプ(開けてすぐ食べられる)

例:カロリーメイト、缶パン、ゼリー飲料

✔ ② 温め不要レトルト

例:温めなくても食べられるカレー・お粥・パスタソース

✔ ③ 調理が必要なもの(余裕があるとき用)

例:うどん、パスタ、乾物

この“三段構え”が家庭の防災力を底上げします。


■ ④ 日用品は「災害時の使用量」で計算する

防災的に重要なのは、
平常時ではなく “災害時にどれだけ使うか” を基準にすること。

特に不足しやすいのは:

  • トイレットペーパー
  • ティッシュ
  • 生理用品
  • ウェットティッシュ
  • カセットボンベ
  • 乾電池

これらは災害時の消費量が平時の2〜3倍になります。


■ ⑤ 年末の買いだめは“ローリングストック”に最適

年末は棚卸しのように、
家庭内の備蓄を見直すチャンス。

簡単な方法:

  1. 家にある食品の賞味期限をざっとチェック
  2. 期限が近いものを年末に食べる
  3. 食べた分だけ新しく補充する

これだけで、
無理なく半年〜1年の備蓄が完成。


■ まとめ

年末の買いだめは、
ただの買い物ではなく 立派な防災行動 です。

  • 買う順番を決める
  • 冷蔵庫に頼りすぎない
  • 即食〜調理品まで3段階で揃える
  • 日用品は災害基準で考える
  • ローリングストックで“期限切れゼロ”へ

家族がそろう年末だからこそ、
しっかり備えて安心して新年を迎えましょう。

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