積雪を伴う冬の避難所は、年間でもっとも環境が厳しい時期です。
特に体育館は底冷えしやすく、暖房が不十分なケースも多いのが実情。
ここでは、積雪時に避難所で必ず押さえるべき対策を５つに厳選して解説します。
■ ① 低体温症対策（最重要）
雪の日の避難所は、床から体温を奪われます。
体育館の床は特に冷えが強く、長時間の接触は非常に危険です。
備えるべきもの
- アルミシート（床の冷気を遮断）
- 厚手のブランケット
- カイロ（背中・お腹・足裏に）
- ダウンジャケット・フリース
- あったか靴下・ネックウォーマー
低体温症は一度進行すると回復が難しいため、最優先の対策です。
■ ② 足元対策（凍傷・冷えを防ぐ）
積雪時は“足元の冷え”が体調不良の大きな原因。
効果的な対策
- ２枚重ね靴下
- スリッパではなく“防寒ブーツ”
- ゴミ袋を履いてから靴下を履く（非常時の裏技）
- 足首まで覆えるものが望ましい
足を冷やすと全身の体温が下がりやすいので要注意です。
■ ③ 停電・断水への備え（冬は長期化しやすい）
積雪時は電線断線や倒木で停電が長期化しやすく、避難所でも影響が出ます。
準備しておきたいもの
- ランタン・ヘッドライト
- 乾電池
- モバイルバッテリー
- 毛布の予備
- 水の備蓄（凍結する前に確保）
雪の日の停電は“暖房が使えない＝命に関わる”という認識が必要です。
■ ④ 暖房が効かない時の“自力で温める工夫”
避難所の暖房が弱い、人数が多くて温まりにくいケースは多々あります。
自力でできる暖房代替
- カイロ＋ダウンで熱を逃がさない
- 帽子をかぶる（頭からの熱損失を防ぐ）
- ペットボトルにお湯を入れて湯たんぽ代用
- 寝袋の中にブランケットを重ねる
体温を逃がさない工夫がとても有効。
■ ⑤ 外出時の危険防止（凍結・雪崩・転倒）
避難所から外に出るとき、積雪特有の危険が潜んでいます。
必ず注意すべきこと
- 凍結した路面での転倒
- 車のスリップ
- 軒先の落雪
- 雪庇（せっぴ）の崩落
- 雪で隠れる側溝・段差
大雪時の事故は「見えない危険」から起こります。
■ まとめ
積雪時の避難所は、
- 低体温症
- 凍傷
- 停電
- 床からの冷え
- 外出時の転倒・落雪
といった“冬特有の命に関わるリスク”が最大の課題です。
そのため、
「温める」「冷気を遮断する」「停電に備える」
この３つを徹底することで、冬の避難所生活の安全が大きく高まります。
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