雪が降ると、子どもの頃は楽しかったはずなのに、大人になるにつれて「寒い・滑る・危ない」という印象が強くなります。しかし、雪のリスクを正しく理解し、日常の防災として備えておけば、冬は必要以上に怖いものではありません。
アウトドアメーカー・モンベルの担当者が語るように、雪は“きちんと対策すれば楽しめる自然現象”です。ここでは、防災の視点から「雪への備え」と「雪道で転ばない歩き方」を整理します。
■① なぜ雪は危険と感じるのか
雪の怖さは、単に寒いからではありません。
・凍結路面での転倒
・屋根の雪下ろし中の転落
・交通麻痺による徒歩帰宅
・低体温症や一酸化炭素中毒
過去には豪雪で多くの死傷者が出た事例もあり、雪は立派な災害要因です。ただし、リスクを知り、備えることで被害は大きく減らせます。
■② 雪への備えは「日常防災」と同じ
雪対策は特別なものではなく、地震や水害と同じ日常防災の延長です。
・ヘッドランプ
・ホイッスル
・簡易食料
・防寒具
これらをまとめた小さなポーチを持ち歩くだけでも、雪による交通停止や徒歩移動時の安心感が大きく変わります。
■③ 雪道対策の基本は「足元」
雪道で最も多い事故は転倒です。対策の要は足元にあります。
ウインターブーツ
凍結路でもグリップ力の高いソールを持つブーツは、転倒防止の基本装備です。防水性・保温性・滑りにくさを兼ね備えたものが理想です。
雪道用スパイク
革靴などを履く必要がある場合は、着脱式のスノースパイクが有効です。携帯でき、必要な時だけ装着できます。
■④ 帽子・手袋は「防寒+安全装備」
帽子や手袋は寒さ対策だけでなく、防災装備でもあります。
・転倒時の頭部・手の保護
・体温低下の防止
・長時間歩行時の消耗軽減
特に手袋は、転んだ瞬間に反射的に手をつくため、ケガ防止の意味でも重要です。
■⑤ 見えない冷えを防ぐインナー対策
雪の日は、厚着よりも薄手で保温性の高いインナーが効果的です。
・薄手の防寒アンダーウェア
・吸湿速乾性の高い素材
・メリノウールのソックス
汗冷えを防ぐことで、低体温症リスクを下げ、長時間の移動にも耐えられる体を保てます。
■⑥ 雪道で転ばない歩き方のコツ
よく言われる「ペンギン歩き」だけが正解ではありません。
重要なのは、
・足裏全体で接地する
・そっと体重を乗せる
・急がない
踵から踏み出すのではなく、足裏全体を面で置くイメージが安定につながります。横断歩道や傾斜のある場所は特に注意が必要です。
■⑦ 雪は“備えれば怖くない”
雪は、対策を怠ると危険ですが、備えれば生活の質を下げるものではありません。
・足元
・防寒
・持ち物
・歩き方
この4点を意識するだけで、雪の日の事故リスクは大きく下がります。
■まとめ|結論
結論:
雪への備えは特別なことではなく、日常防災の一部。正しい装備と歩き方を知れば、雪道は必要以上に怖くならない。
雪を避けるのではなく、理解して備えることが、冬を安全に、そして少し楽しく過ごすための防災です。

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