梅雨の時期に地震が起きると、雨と湿気が重なり、避難所環境は一気に過酷になります。特に高齢者は体温調整や体力面で影響を受けやすく、同じ環境でもリスクは大きく異なります。梅雨特有の条件を前提に、高齢者を守る視点が必要です。
■① 梅雨の避難所は高齢者に負担が大きい
湿度の高い空気、濡れた床、気温差は、高齢者にとって想像以上のストレスになります。関節痛や呼吸のしづらさを訴えるケースも少なくありません。
■② 雨天移動が体力を奪う
傘を差し、足元に注意しながらの避難は体力を消耗します。到着時点で疲弊していることを前提にした配慮が重要です。
■③ 冷えと湿気による体調悪化
梅雨は気温が高くても体が冷えやすく、濡れた衣類や床からの冷気で体調を崩しやすくなります。
■④ 高齢者向けに必要な持ち物の工夫
防水性のある上着、替えの靴下、薄手の羽織りものは必須です。少量でも「すぐ使える」ことが大切です。
■⑤ 避難所内での居場所配慮
出入口付近は湿気や冷気がたまりやすく、高齢者には不向きです。移動距離が短く、床の状態が安定した場所を選びます。
■⑥ トイレ・移動動線の確保
雨で滑りやすくなる梅雨時は、転倒リスクが高まります。トイレまでの動線や段差への配慮が欠かせません。
■⑦ 周囲の声かけと見守り
高齢者は不調を我慢しがちです。湿気や寒さ、疲労について、周囲が気づき声をかけることが重要です。
■⑧ 家族・地域で事前に決めておくこと
誰が付き添うか、どこに避難するかを平時から決めておくことで、雨天時の混乱を減らせます。
■⑨ 現場で感じた高齢者対策の盲点
防災士として現場を見てきた中で多かったのは、「元気だから大丈夫」と判断され、冷えや疲労が見逃されるケースです。梅雨時は特に、目に見えない体力低下が進みやすいと感じました。
■まとめ|梅雨の避難では高齢者視点が不可欠
梅雨と地震が重なると、高齢者にとって避難所生活は急激に負担が増します。
結論:
梅雨の地震避難では、高齢者を基準に環境を考えることが安全につながる。
防災士として、高齢者が無理なく過ごせる配慮が、結果的に全体の安全性を高めると実感しています。梅雨時こそ「弱い立場を基準にした避難」を意識することが重要です。

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