【防災士が解説】防災に強い“冬靴”の選び方滑りやすい季節こそ足元対策が命を守る

冬は凍結・積雪・雨の影響で転倒事故が急増します。
災害時の避難行動でも「足元の安全」は最優先課題です。

ここでは、防災目線で選ぶべき“冬靴のポイント”をまとめます。


■ ① 防滑ソール(滑りにくい靴底)を選ぶ

冬靴の最重要ポイント。

  • すべり止め加工
  • 細かい溝が多い
  • ゴムが柔らかく地面をつかみやすい

避難時に転倒すると大けがにつながるため、靴底性能が命を守ります。


■ ② 防水・撥水タイプは必須

雪・雨・融雪水で足が濡れると、体温が一気に奪われます。

  • 防水レザー
  • 防水メンブレン(例:GORE-TEX)
  • つま先から水が染みにくい設計

濡れない靴は、冬の避難行動の大きな安心になります。


■ ③ ミドルカット以上で足首を保護

積雪時や滑りやすい路面では、足首を守る構造が有利。

  • ねんざ予防
  • 雪や水が入りにくい
  • 長時間歩いても疲れにくい

防災用として玄関に1足置いておくと、災害時にすぐ使えます。


■ ④ インソールで保温性を強化

靴だけでなく、中敷き対策も大事です。

  • 断熱インソール
  • ボア素材
  • 冷気を遮断するアルミシートタイプ

冬の避難は長時間歩行が前提なので、足元の冷え対策が効果的です。


■ ⑤ 非常用に“予備の靴下”もセットで準備

靴選びと同じくらい靴下も重要。

  • ウール靴下
  • 厚手の保温靴下
  • 速乾ソックス

靴下を替えるだけで体温保持が大きく変わります。


■ まとめ

冬に備えるなら、靴は“防災装備の一部”と考えるのが正解です。

  • 滑らない
  • 濡れない
  • 冷えない
  • 長く歩ける

この4つの条件をクリアする冬靴があれば、冬の避難行動は格段に安全になります。

足元の準備は、災害時の行動力そのもの。
寒い季節こそ、しっかり備えておきましょう。

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