【防災士が解説】「ハンドクリーム × 防災」── 災害時の“手荒れ・ひび割れ”を防ぐ命のケア

災害時の避難生活では、
手洗いの回数増加・アルコール消毒・乾燥・寒さ・片付け作業などが重なり、
手荒れが一気に悪化しやすくなります。

手荒れはただの不快感に思えますが、
避難生活では “作業力・生活力の低下” に直結する、大きな問題になります。

そこで役立つのが ハンドクリーム
小さく軽いのに、健康維持にとても重要な防災アイテムです。


■ なぜ災害時にハンドクリームが必要なのか?

  • 避難所は乾燥しており、肌が荒れやすい
  • 手荒れは痛みで作業効率を落とす
  • ひび割れから雑菌が入り、感染症リスクが上がる
  • アルコール消毒が追い打ちをかけて“荒れやすい手”に
  • 子ども・高齢者は皮膚が特に弱い
  • 心理的ストレスで皮膚トラブルが悪化しやすい

災害時の手は「生活の道具」。
その“道具の調子”を守るのがハンドクリームです。


■ ハンドクリーム × 防災

家庭にある道具と組み合わせて効果を最大化する15の方法


① 手洗い直後に塗る

→ 最も効果が高いのは“湿った状態の肌”。


② 就寝前のたっぷり塗り

→ 避難所の乾燥対策に効果抜群。


③ 綿手袋 × ハンドクリーム

→ 寝る前に手袋をすると保湿力が3倍に。


④ アルコール消毒後の保湿

→ 消毒の乾燥ダメージを和らげる。


⑤ 料理前にも薄く塗る

→ ひび割れを防ぎ、調理時の衛生を守る。


⑥ 子ども用の低刺激タイプ

→ 子どもは皮膚が薄く、すぐ荒れるので必須。


⑦ 防寒手袋 × ハンドクリーム

→ 外作業の前に塗ると手の冷えを軽減。


⑧ ベビーオイル × 代用

→ ハンドクリームがない時の緊急保湿に使える。


⑨ ラップ × パック

→ 手の甲に塗ってラップで覆うと集中ケアに。


⑩ 絆創膏 × ひび割れ保護

→ 深い傷はクリーム+絆創膏で痛みを抑える。


⑪ 水仕事の後のケア

→ 食器洗い・清掃のあとに必ず塗ると悪化を防げる。


⑫ 常備薬ポーチにミニサイズ

→ 避難所では持ち歩けるサイズが便利。


⑬ 保湿成分チェック

→ ワセリン・セラミド・尿素などが災害時に強い。


⑭ スマホ・PC作業前は薄めにつける

→ ベタつかず、避難所でも作業しやすい。


⑮ 家族全員の分を準備

→ 子ども・高齢者は特に荒れやすいため人数分必須。


■ 災害で起こりやすい手のトラブル

● ひび割れ
● あかぎれ
● 乾燥によるかゆみ
● 手の甲の炎症
● ささくれ
● 傷からの感染

手が荒れると「痛くて作業ができない」状態に。
片付け・移動・荷物運びなどが困難になります。


■ 避難所での正しい手の守り方

  1. 手洗い後はできるだけ塗る
  2. 夜寝る前に“集中保湿”
  3. アルコール消毒の後は薄めにケア
  4. 片付け作業の前後で念入りに
  5. 家族分のハンドクリームを常備する

■ まとめ

ハンドクリーム × 防災 は、
避難生活の“手の健康”を守るための必須ケア

  1. ひび割れ・痛みで生活力が下がるのを防ぐ
  2. 乾燥・寒さの避難所で効果を発揮
  3. 手洗い・消毒とセットで使うと最強
  4. 子ども・高齢者の手を守ることにもつながる
  5. ミニサイズを防災袋に入れておくと安心

小さな一本が、避難生活の大きな安心につながります。

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