水の備蓄が尽きたとき、次の選択肢になるのが浄水器です。カタログや数値だけでは分からないのが「本当に使えるかどうか」。ここでは、洪水現場で実際に浄水器を試し、避難所で活用した経験を踏まえて、浄水器の現実的な役割を整理します。
■① 浄水器は「非常時の代替手段」として考える
浄水器は、備蓄水の代わりではありません。備蓄が不足したとき、補完するための手段です。この位置づけを間違えないことで、過度な期待や失望を防げます。
■② 洪水現場で実際に試した浄水器の性能
洪水対応の現場で、簡易浄水器を使い、泥水約10Lをおよそ1分半で飲用可能な状態にできました。見た目は濁っていても、処理後はにおいが軽減され、実用レベルまで回復しました。数値以上に「飲める水が確保できる」という安心感が大きかったのを覚えています。
■③ 避難所での使用が支えになった場面
避難所では飲料水が不足しがちで、配給の間隔も空きます。浄水器を併用することで、手洗いや簡易調理に回す水を確保でき、飲料水を温存できました。結果として、配給に過度に依存せずに回せたのは大きな助けでした。
■④ 「実際に使えるか」が最重要ポイント
非常時に初めて使う道具は、失敗の元です。操作が簡単か、目詰まりしにくいか、処理速度は現実的か。現場では、シンプルで直感的に使えるものほど重宝されました。
■⑤ 家庭に1つ常備しておく意味
家庭に浄水器を1つ置いておくことで、断水時の選択肢が増えます。飲料専用に使うのか、生活用水に回すのか、役割を決めておくと混乱を避けられます。備蓄水と組み合わせて初めて力を発揮します。
■⑥ 使いどころを事前に決めておく
浄水器は万能ではありません。どの水源を使うのか、誰が操作するのか、どの用途に使うのかを事前に決めておくことで、災害時に迷いません。役割分担があるだけで運用は安定します。
■⑦ 定期的な点検と試運転が安心につながる
フィルターの期限や保管状態は、性能に直結します。年に一度でも試しに使っておくと、いざという時の不安が大きく減ります。非常用品は「持っている」より「使える」が大切です。
■⑧ 浄水器は「最後の一手」になり得る備え
備蓄水が尽きても、浄水器があれば選択肢は残ります。実際に使えた経験から言えるのは、浄水器は机上の空論ではなく、現場で役立つ備えだということです。「実際に使えるか」を基準に選ぶことが、命と安心を守ります。

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