避難生活では、特別な出来事よりも「何気ない動作の積み重ね」が疲労を左右します。被災地での支援経験から感じたのは、同じ環境にいても、日常動作を少し工夫できた人ほど、心身の消耗が抑えられていたという現実でした。避難疲れを軽減するための日常動作を整理します。
■① 動かない時間を作りすぎない
避難所では、待つ時間が長くなりがちです。現場では、長時間同じ姿勢で過ごしていた人ほど、腰痛やだるさを訴えていました。30分〜1時間に一度、姿勢を変えるだけでも疲労は軽減されます。
■② 座り方を意識するだけで体は楽になる
床座りや簡易椅子では、姿勢が崩れやすくなります。被災地では、背中を支える物を入れる、足を少し高くするなどの工夫で、体の負担を減らせていました。
■③ 呼吸を深くする習慣を持つ
浅い呼吸が続くと、疲労感が増します。現場では、意識して深呼吸を取り入れていた人ほど、気持ちが落ち着いていました。数回ゆっくり息を吐くだけでも効果があります。
■④ 立つ・歩くを「短く・こまめに」
長距離を歩くより、短い移動をこまめに行う方が疲れにくくなります。被災地では、無理をせず動いていた人ほど、翌日の疲れが残りにくかったです。
■⑤ 手や足を温める動作を意識する
末端が冷えると、全身が疲れやすくなります。現場では、手をこする、足首を回すといった簡単な動作が、冷えと疲労の軽減につながっていました。
■⑥ 何かを「持ち続けない」
荷物をずっと持っていると、肩や腕が緊張します。被災地では、置ける物は置く、肩から下ろすといった小さな工夫が、体力温存につながっていました。
■⑦ 動作を「急がない」
焦って動くと、体にも心にも余計な力が入ります。現場では、ゆっくり動くことを意識していた人ほど、転倒やミスが少なかったです。
■⑧ 日常動作は「体力を守る技術」
避難疲れを軽減する特別な方法はありません。被災地で学んだのは、日常動作を少し丁寧にするだけで、体力と気力を長く保てるという事実でした。

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