災害が起きた瞬間、多くの家庭で起こるのが
「どうする?」「何する?」「誰が逃げる?」という混乱。
しかし、事前に“役割”を決めておくだけで
驚くほどスムーズに行動でき、家族全員の生存率が上がります。
ここでは、防災士がすすめる
「家族の初動役割分担」 をわかりやすく紹介します。
■① 親(大人)── 判断・情報収集
大人はまず “判断”と“情報” に集中。
● 防災アプリの確認
● 避難する or しないの判断
● ガス・電気の安全確認
● 外の危険をチェック
家族のパニックを抑えるのも大人の役割。
■② 子ども(小学生以上)── 持ち物係
子どもでもできる「軽い役割」を明確に。
● 防災バッグを持つ
● 上着・靴の準備
● ペットボトルを1本ずつ持つ
● 弟・妹の手を握る
“参加できる役割”を与えると行動が早くなり、不安も減る。
■③ 高齢者── 移動優先・安全確保
高齢者は
「とにかく早く安全な場所へ移動」 が最優先。
● 靴を履く
● 杖・補助具の確保
● 階段・段差の確認
● 家族の前を歩かせない
移動速度が遅れるほど危険が増すため、
最初に“安全ゾーン”へ誘導するのが鉄則。
■④ ペットのいる家庭── 首輪とキャリー確保
災害時、ペットがパニックになって逃げ出す事例が多い。
● 首輪
● リード
● キャリーバッグ
● フード小袋
これらを1分以内で取れる場所に“固定配置”しておく。
■⑤ 最後は「集合場所」だけ守る
役割分担の目的は、行動を早くすること。
ただし、最も重要なのは “全員が同じ場所に集まる” こと。
● 家の近くの公園
● 車
● 避難所の入り口
● 玄関前
どこでもいいので、事前に決めておく。
■まとめ
防災 × 家族の初動役割分担は、
災害直後の混乱を減らし、家族の行動力を最大化します。
- 大人 → 判断・情報
- 子ども → 持ち物係
- 高齢者 → 移動を最優先
- ペット → 首輪&キャリー
- 最後は必ず集合場所へ
この5つを決めておくだけで、
災害時の“家族全員の安全”がぐっと高まります。

コメント