【防災士が解説】「防災 × 深夜の災害」── 夜中に起きる災害こそ“最も危険”。命を守るための初動行動

地震・火災・豪雨は、
深夜・就寝中に突然発生することがもっとも危険 と言われています。

理由はシンプル。
● 反応が遅れる
● 真っ暗で状況が見えない
● 家族の動きがバラバラ
● 情報がすぐに取れない

今回は「深夜に災害が起きた場合にどう動くか」を
防災士の視点でわかりやすくまとめます。


■① 枕元に“3点セット”を置く

深夜の災害で最も重要なのは 即動ける状態 を作ること。

枕元に置くべき3つはこれだけ。

● スマホ
● 懐中電灯(ヘッドライトが最強)
● スリッパ(ガラス対策)

特にガラス破片は見えないため、
スリッパがないと数歩で負傷 → 避難不能 になる。


■② 揺れを感じたら「布団の上で頭を守る」

夜は家具の位置も見えず、歩くと危険。

● 布団の上で丸くなる
● 枕で頭を守る
● ベッド脇に家具を置かないレイアウトが前提

“起き上がらない”ほうが安全なケースが多い。


■③ 停電したら“無理に移動しない”

深夜の停電は本当に危険。

● 階段
● 家具の角
● 落下物

暗闇はすべて凶器になるため、
ライトが点くまでは無理に歩かない。


■④ 情報を取る → 判断 → 行動

深夜の災害こそ 情報の取得が命綱

● 防災アプリ
● 河川カメラ
● 緊急速報
● 高齢者の部屋の状況確認

まず「状況を知る」ことが最優先。


■⑤ 家族の役割を“深夜モード”で決めておく

● 親 → 情報・判断
● 子ども → 靴・ライト
● 高齢者 → 動かず待機
● ペット → リード確保

寝ぼけている状態でも動ける簡単ルールが重要。


■⑥ 深夜の避難は“2つの明かり”が絶対必要

真っ暗な避難路は危険だらけ。

● 手持ちライト(照らす)
● ヘッドライト(両手が使える)

特に階段や屋外の段差で転倒する危険が高い。


■まとめ

深夜の災害は、
“暗さ × 眠気 × 判断遅れ” が重なり、
昼間より何倍も危険になります。

  1. 枕元の3点セット(スマホ・ライト・スリッパ)
  2. 揺れたら布団の上で頭を守る
  3. 停電時は無理に動かない
  4. 情報 → 判断 → 行動
  5. 夜専用の家族ルールを作る
  6. 避難はライト2つ必須

深夜こそ、防災の真価が問われます。

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