冬の停電は、地震・雪・強風・雷など
どんな災害でも発生する可能性があります。
特に危険なのは
暖房が止まり、家の温度が急低下すること。
高齢者や子どもは短時間で体温が奪われ、
低体温・脱水・ヒートショックに直結します。
ここでは、防災士の経験から
冬の停電に備える“家庭でできる現実的な対策”を解説します。
■① 家の温度は3〜6時間で10℃以上下がる
暖房が止まると、冬の室内はあっという間に冷えます。
急激な温度低下で起きるリスク:
● 低体温症
● 血圧上昇
● 免疫低下
● 睡眠不足による疲労
最初の1時間で“体を冷やさない行動”が最重要。
■② すぐにできる「停電直後の5つの行動」
① カーテンを閉める
② ドア・窓の隙間にタオル
③ 1つの部屋に家族で集まる
④ 布団・毛布を重ねる
⑤ 風呂の残り湯は流さない(トイレ・加湿用)
家全体を守るのではなく
“1部屋を暖かく保つ” のがポイント。
■③ 暖房の代わりに使える家庭用品
冬は暖房の代用を“複数”持っておくと安心。
● カイロ
● 湯たんぽ(鍋でお湯を温めてもOK)
● ブランケット
● ダウンジャケット
● ネックウォーマー
● 毛布・寝袋
寒さ対策は“重ね着が最強”。
■④ 料理は「火を使わないもの」が命を守る
停電=照明・冷蔵庫・IHがすべて停止。
備えておくべき食品:
● レトルト食品
● パックご飯(カセットコンロで温められる)
● パン
● シリアル
● 缶詰
● 常温保存の水
冬は“温かい食事”が体調維持に直結する。
■⑤ 冬の停電で最も危険な“二次災害”
真冬の停電時に起きやすいのが…
● 一酸化炭素中毒(火の不完全燃焼)
● 無理に雪道で外に出て転倒
● 暗闇でのケガ
● 寒さによる判断力低下
暖房が無い状況では
無理に外に出ない ことも命を守る行動。
■まとめ
冬の停電は“寒さとの戦い”であり、
その対策は特別な装備ではなく
家にあるものをどう使うかが大切です。
- 家の温度はすぐ下がる
- 停電直後に部屋を密閉
- 家にある防寒用品を活用
- 火を使わない食事を準備
- 一酸化炭素中毒に注意
冬こそ、停電対策が“防災の中心”になります。

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