被災地で強く感じたのは、「食べられるかどうか」よりも「一緒に作れるかどうか」が、子どもの不安を大きく左右するという点でした。ここでは、現場経験を踏まえ、非常食を使って“子どもと一緒にできる”クッキング体験と、その教育的効果を紹介します。
■① なぜ非常食クッキング体験が防災教育に有効なのか
被災地では、次のような場面を多く見ました。
・子どもが食事に興味を示さない
・親が準備に追われ会話が減る
・不安や退屈から泣き続ける
「作る」という行為が、安心感と主体性を生みます。
■② 現場で実感した「食事×安心」の効果
避難所で、子どもが配膳を手伝った家庭は、
・落ち着きが戻るのが早い
・食事量が増える
・夜の不安が減る
という傾向がありました。食事は心のケアでもあります。
■③ クッキング体験の基本ルール
安全と継続を重視します。
・火や刃物は使わない
・工程は3ステップ以内
・失敗しても食べられる
「楽しく終われる」ことが最優先です。
■④ レシピ① アルファ米アレンジおにぎり
使うもの
・アルファ米(白米・五目)
・保存用ふりかけ
作り方
・お湯を注ぐ
・混ぜる
・ラップで握る
被災地では、形を作るだけで子どもの表情が変わりました。
■⑤ レシピ② レトルトカレー即席リゾット
使うもの
・アルファ米
・レトルトカレー
混ぜるだけで完成です。温めなくても食べやすく、食欲が落ちた時に重宝しました。
■⑥ レシピ③ クラッカー即席スイーツ
使うもの
・クラッカー
・栄養ゼリー
・チョコレート菓子
割る・塗る・並べるだけで完成。甘味は心理的安定に効果がありました。
■⑦ レシピ④ 非常食スープアレンジ
使うもの
・粉末スープ
・乾燥野菜
「色が増える」だけで、子どもは安心します。被災地でも野菜感は大きな価値でした。
■⑧ クッキング体験で育つ防災力
実感した効果です。
・非常食への抵抗がなくなる
・災害時の行動イメージが持てる
・家族で役割分担ができる
体験は、知識より強く残ります。
■⑨ 事前にやっておきたい準備
家庭で意識したい点です。
・年1回は非常食を開ける
・子どもに「役割」を渡す
・感想を聞く
これだけで、防災は“特別なこと”ではなくなります。
■⑩ やってはいけないクッキング体験
現場で逆効果だった例です。
・難しすぎる工程
・大人が全部やってしまう
・失敗を叱る
「成功体験」を必ず残します。
■⑪ 非常食は“食べる備え”から“使う備え”へ
非常食は保管するだけでは意味がありません。
・作れる
・食べ慣れている
・安心できる
この状態が、災害時の力になります。
■⑫ 今日できる最小行動
次の休日、非常食を1つだけ開けて、子どもと一緒に作ってみてください。それが、防災教育の最初の一歩になります。

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