災害支援の現場で毎回痛感するのが
「トイレットペーパーは絶対に足りなくなる」 という事実。
普段は当たり前にあるこの紙が、
避難所生活では “衛生・感染症予防の生命線” になります。
■① トイレの衛生確保は“命に直結する”
大規模災害では
● 水洗トイレが詰まる
● 汚物があふれる
● 臭気が広がる
● 感染症が出やすい
そんな環境で、トイレットペーパーがあるだけで
便座・周囲の清掃ができ、衛生状態が段違いに改善する。
■② 簡易トイレとセットで使うと性能アップ
非常用トイレの多くは
● 凝固剤
● 汚物袋
だけの簡易構造。
便器に袋をかぶせた上からトイレットペーパーを載せると
● 汚れが飛び散らない
● ニオイを軽減
● 処理が簡単
● 交換が楽
避難生活の必須テクニック。
■③ ウェットティッシュがなくても“体拭き”ができる
トイレットペーパーを濡らして
● 顔
● 首
● 脇
● 足
を拭けば、最低限の体の清潔を保てる。
入浴できない避難生活で大きな助けになる。
■④ ティッシュの代用品としても機能する
避難所では紙類が枯渇しやすい。
トイレットペーパーは
● 鼻紙
● 口元の拭き取り
● キッチン清掃
● サッとした掃除
● 子どもの汚れ対策
など、多用途に使える。
■⑤ 怪我の応急処置にも使用可能
医療物資が不足する災害直後。
トイレットペーパーは
● 傷の圧迫
● 血液の吸収
● 保護パッド
● 消毒後のふき取り
として応急処置に大きく貢献する。
■⑥ 避難所で“真っ先に足りなくなる”生活必需品
物資支援の初期段階で最も枯渇するのは
水・トイレ用品・紙類。
特にトイレットペーパーは
● 使用頻度が高い
● 1ロールの減りが早い
● 在庫管理が難しい
● 共同使用で消費増
● 寒い季節は余計に使われる
という理由で、圧倒的に不足しやすい。
■⑦ 家庭で“備蓄量が少なすぎる”人が多い
一般家庭は
2〜3ロールしか予備がないケースが多い。
しかし、防災目線では
最低でも18〜24ロール（1〜2パック） を推奨。
家族の人数が多い家庭なら
常に3パック以上 が安心ライン。
■まとめ
トイレットペーパーは、
“避難生活の衛生と健康を支える最重要アイテム”。
- トイレの衛生確保
- 簡易トイレの性能を上げる
- 入浴できない時の体拭き
- ティッシュの代わりに多用途
- 応急処置にも使える
- 避難所で最速で不足する
- 家庭備蓄は1〜2パック以上が必須
普段の何倍も消費するため、
家庭備蓄の“上位優先品”としての価値は非常に高い です。
コメント