「消防団は男性のもの」と思われがちですが、
実際の被災地では女性消防団員がいなければ回らなかった場面が数多くありました。
■① 災害現場で求められる“別の力”
消防団活動は消火や資機材運搬、警戒が注目されますが、被災地では以下の役割が多く発生します。
- 避難所対応
- 住民の聞き取り
- 生活支援
- 心理的ケア
▶ 実例:熊本地震(2016年)
避難所の炊き出しで乳幼児を抱える母親から「粉ミルクをつくるお湯がない」と相談。
女性団員が保健師と連携し、授乳スペースと湯沸かし場を即日設置。
避難所内の混乱が沈静化しました。
■② 避難所で実際に助けられた場面
女性団員がいることで、声をかけやすく小さな困りごとが拾えるようになり、問題が深刻化する前に対応可能です。
▶ 実例:西日本豪雨(2018年・岡山県)
「トイレに行きづらい」「生理用品が足りない」という声が女性団員を通じて行政へ。
専用スペース整備や物資補給が迅速に進みました。
■③ 「話を聞く」だけで救われたケース
女性団員に話を聞くだけで避難所の雰囲気が落ち着いた例もあります。
▶ 実例:福島県沿岸部(2021年)
高齢女性が「一人で家を再建するのが不安」と打ち明け、福祉支援チームへ橋渡し。
行政サポートが入り、孤立を防げました。
■④ 消防団活動は“多様な役割”で成り立つ
消防団活動は体力勝負だけではなく、
調整力・気配り・説明力・継続力といった力が必要です。
女性団員は自然にこれらを発揮しています。
▶ 実例:防災訓練での広報活動
女性団員がSNSで訓練情報を発信し、参加者数が前年の1.5倍に増加しました。
■⑤ 活躍を阻んでいたのは「前提」
女性団員が活躍できない原因は能力不足や意欲不足ではなく、
- 任せていない
- 想定していない
- 役割を用意していない
この前提が障害になっていました。
■⑥ 活躍している地域の共通点
女性消防団員が定着している地域では、
- 最初から役割を与える
- 裏方ではなく現場に入れる
- 「できること」を基準に配置
結果として団員満足度が高く、離脱が少なく、地域評価も上がっています。
▶ 実例:長野県・A町消防団
女性団員が「避難所支援班」として正式配置され、活動量が増加。
継続率90%以上を達成。
■⑦ これからの消防団に必要な視点
人口減少が進む中で、
「誰ができるか」ではなく
「どう活かすか」が問われています。
女性消防団員の活躍は、特別ではなく持続可能な消防団づくりの鍵です。
■⑧ まとめ:活躍の場は、すでに現場にある
- 必要とされている
- すでに力はある
- あとは活かすだけ
女性消防団員の活躍は、これからの地域防災に欠かせない存在です。

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