災害が起きた瞬間、最優先されるのはただ一つです。
それは「命を守ること」。
この点に異論はありません。
しかし、被災地での経験を振り返ると、その後の生活や回復の8割は、災害が起きる前の準備で決まっていたと強く感じます。
■① 災害直後は「考える時間」がない
地震、豪雨、津波。
どの災害でも共通するのは、発生直後に冷静な判断をする余裕がほとんどないということです。
・何が起きたのか分からない
・情報が入らない
・周囲も混乱している
この状況で人は、事前に決めていた行動しか取れません。
■② 命を守る行動は「事前に決めておく」
揺れたらどうするか。
警報が出たらどこへ逃げるか。
夜だったら、家族はどう合流するか。
これらは、災害時に考えることではなく、
平時に決めておくことです。
現場では、
「分かっていたけど、判断できなかった」
という声を何度も聞いてきました。
■③ 助かった後に始まる本当の試練
命が助かって終わり、ではありません。
そこからが本当の試練です。
・水がない
・食料が届かない
・寒さ、暑さに耐えられない
・情報が分からず不安が続く
この段階で差が出るのが、事前準備の有無です。
■④ 被災地で見た「準備していた人」と「していなかった人」
被災地では、同じ避難所でも明確な差が出ます。
準備していた人は、
・最低限の生活を自力で維持できる
・判断が早い
・不安が比較的小さい
準備していなかった人は、
・支援を待つしかない
・小さなことで疲弊する
・不安が連鎖的に広がる
この差は、時間が経つほど拡大します。
■⑤ 防災準備は「完璧」を目指さない
防災というと、
・完璧な備蓄
・高価な防災グッズ
を想像しがちですが、それは現実的ではありません。
重要なのは、
「今日できる最小限の準備」を積み重ねることです。
■⑥ 8割を決める準備とは何か
事前準備で8割を左右する要素は、実はシンプルです。
・水と食料を数日分
・避難場所と経路の確認
・家族との連絡ルール
・夜でも動ける装備
これだけでも、被災後の生活は大きく変わります。
■⑦ 防災は恐怖ではなく、安心を増やす行為
防災を考えると不安になる、という人も多いですが、
実際は逆です。
準備をすると、
・判断が早くなる
・迷いが減る
・落ち着いて行動できる
防災は、不安を増やすものではなく、
不安を減らすための行動です。
■⑧ 防災としての結論
災害時、まず守るのは命。
これは絶対です。
しかし、
助かった後の生活や回復の8割は、
災害が起きる前に決まっています。
大きな準備は必要ありません。
今日できる一つの行動が、
未来の自分と家族を守ります。
「まずは命、その後は準備」
この順番を、今から意識しておくことが、
最も現実的な防災です。

コメント