深視力検査でよくある悩みが
「棒が動いているのが分からない」
「気づいたら通り過ぎている」
という状態。
これは視力の問題ではなく、
“目の使い方の癖”によって動きが認識できなくなっているだけ。
ここでは、棒が見えづらい人が
すぐに改善できる方法を解説します。
■① 棒が動かないように見える原因は“寄り目癖”
深視力は
● 両目のバランス
● 視線の交差
によって奥行きを判断します。
スマホ・PCを長時間見る生活をしていると
“寄り目癖”がつき
→ 奥行きの変化が分かりにくくなり
→ 棒が動いて見えない
という現象が起きます。
■② 改善法①:視線をわざと“遠く”へ広げる
棒ではなく、
棒の奥の壁・背景・照明などを見る。
視線を遠くへ置くことで
寄り目がリセットされ
深視力の感覚が戻る。
これは即効性が高い。
■③ 改善法②:棒を見ず“影の動き”を見る
棒そのものは見えなくても
棒の“影”や後ろの背景のズレを使うと
動きが分かりやすい。
● 太さの変化
● 背景との境界線
● 影の揺れ
で奥行きを判断できるようになる。
■④ 改善法③:瞬きを増やす
棒の動きが見えない人は
瞬きが減って目が乾いている。
乾燥すると、
・像がブレる
・棒の動きがカクカクになる
・ピントが合わない
深視力の大敵。
検査前に
● 10回の早い瞬き
● 目薬
● 蒸しタオル
をセットで行うと改善する。
■⑤ 改善法④:棒の“速度を予測”する
深視力の棒は一定のスピード。
だから
“見えなくても時間で合わせられる”。
例:
● 動き出してから2秒で中央
● 3往復見て、4回目で押す
● 自分のリズムを固定する
動きが見えなくても
タイミングで正確に当てられる人は多い。
■⑥ 改善法⑤:片目で軽くボヤかしてから両眼へ戻す
片目を軽く閉じて
→ すぐ開く
→ 両目で棒を見る
これで
● 両眼視機能がリセット
● ピント調整が整う
● 動きが分かりやすくなる
眼科でも教えている方法。
■⑦ 改善法⑥:検査前の「目の準備運動」
棒が見えづらい人ほど効果抜群。
① 近いもの(指)を見る
② すぐに遠くの壁を見る
③ これを5回繰り返す
→ 両眼の奥行き認識が復活する。
■⑧ 改善法⑦:視力が弱い人は“コントラスト強めのレンズ”
実は深視力用の眼鏡レンズには
● コントラスト強化
● 両眼のバランス調整
● 乱視軽減
などの専用タイプがある。
棒がぼやける人は
「深視力が苦手」とメガネ屋で伝えるだけで
最適なレンズを作ってくれる。
■⑨ 動きが見えない=不合格ではない
深視力検査は
見えていなくても“タイミング合わせ”で普通に合格できる試験。
棒の動きが感じられなくても
・リズム
・太さの変化
・背景のズレ
を使えば成功する。
見えない=落ちる
ではないので安心してOK。
■まとめ
棒が動いて見えないのは“目が悪いから”ではなく
ほぼ全てが“目の癖と疲労”。
- 奥を見る(寄り目癖を直す)
- 影や太さを見る
- 目を潤す
- タイミングで合わせる
- 片目→両目でリセット
- 近→遠を見る練習
- コントラスト強化レンズも効果的
この7つをやるだけで
棒の動きが分かる感覚が一気に戻ります。
深視力は“トレーニングで必ず改善する能力”。
焦らず、正しい方法で練習すれば合格できます。

コメント