水害・津波を想定した防災訓練で、
意外と多いのがライフジャケットの装着不良です。
「着ているつもり」でも、
実際には命を守れない状態になっていることが少なくありません。
■① なぜ装着不良が起きるのか
主な原因は以下です。
・サイズが合っていない
・股ベルトを使っていない
・締め付け不足
・初めて着用する人が多い
とくに多いのが
股ベルト未使用による浮き上がりです。
■② 被災地・現場で実際に見た事例
水害対応の現場では、
・水に入った瞬間、顔まで浮き上がる
・流れでジャケットがずれ視界を塞ぐ
・子どもが脱げかけて恐怖でパニック
というケースを実際に確認しています。
「着ていたのに危険だった」
という事例は、決して少なくありません。
■③ 訓練で見逃されがちなポイント
訓練では、
・着用だけして水に入らない
・時間短縮のため説明を省略
・見た目だけでOKと判断
このため、
正しい装着感を体験しないまま終了してしまいます。
■④ 消防職員としての現場感覚
現場では、
・股ベルト必須
・脇・腰の隙間を確認
・動いてズレないかを重視
「浮く」ことより
安定して呼吸できるかが重要です。
■⑤ 訓練で必ず取り入れるべき内容
防災訓練では、
・サイズ別に着用させる
・股ベルトの意味を説明
・浅い水で実際に動く
・子ども・高齢者は特に重点確認
装備は、
使い方を体で覚えてこそ意味があります。
■⑥ まとめ:着たつもりが一番危ない
被災地で感じたのは、
「正しく着られない装備は、逆に危険」という現実です。
ライフジャケットは、
着用して終わりではありません。
正しく着て、動いて、初めて命を守る装備です。

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