大型免許を取るとき、多くの人がつまずくのが 深視力(奥行きの見え方)検査。
「棒が動いて見えない」「タイミングがわからない」という声がとても多い試験です。
しかし安心してください。
深視力は才能ではなく“慣れ”で確実に伸ばせるスキルです。
ここでは、消防士志望者にも役立つ“合格のコツ”をシンプルに解説します。
■ 深視力とは?何を測っているのか
深視力検査では、3本の棒のうち真ん中の棒が奥から手前へ動き、
「3本が揃った」と思った瞬間にボタンを押します。
検査で見ているのは、
- 奥行き感覚
- 両眼の協調
- 目と脳の反応速度
という“運転者としての立体認識力”。
大型車を安全に運転するうえで欠かせない能力です。
■ 合格の目安は“誤差2cm以内”
深視力は、3回の平均で誤差2cm以内が合格ラインです。
多くの人が初回はうまくいきませんが、
“コツを知って練習”すればほぼ確実に改善できます。
■ 合格するための“5つのコツ”
深視力は、次のポイントを意識すると劇的に安定します。
●① 中央の棒ではなく「3本の間隔の変化」を見る
真ん中の棒だけを見ると、動きがわかりにくくなります。
見るべきは 3本の棒の“隙間の変化”。
- 真ん中が手前に来ると隙間が広く見える
- 奥にあると隙間が狭く見える
この“差”を観察すると判断が安定します。
●② 左右の棒をぼんやり見る(遠くに焦点を合わせるイメージ)
深視力は「全体の立体感」を捉える検査です。
- 左右の棒に軽く視線を置く
- 真ん中は直視しすぎない
- 視界を広げてぼんやり見る
これだけでズレが減ります。
●③ 動きの“速さの変化”に注目する
棒は一定のスピードではありません。
実際には、
揃う直前は必ず“ゆっくり”に見える
という特徴があります。
その感覚を掴むと、ほぼ外さなくなります。
●④ リズムで覚える(最強の方法)
一番成功率が高いのが、「リズムで押す方法」です。
例えば、
- 棒が端から動き始めて「1、2、3…ポン」
- 自分の中で一定のテンポを作る
- 欲張って“待ちすぎない”
深視力は、実は“早めに押す人の方が合格率が高い”傾向があります。
●⑤ 前日・当日に絶対やるべき目のウォームアップ
深視力は目の筋肉を使うので、以下をすると明らかに見え方が良くなります。
- 遠くの景色を10秒見る → 手元を見る ×10回
- 左右の棒を見る → 真ん中を見る ×10回
- まばたきを軽く繰り返す
- スマホを直前まで見続けない
スマホで目が疲れた状態だと、深視力はほぼ失敗します。
■ 練習なしで受けるのは“ほぼ不合格”
正直に言うと、深視力は“練習なし”で挑むのは危険です。
特に苦手な人は、
- 自動車学校の深視力器で10分練習するだけで成功率が倍以上になります
- 1回500円〜1,000円で練習できる場所も多い
- 事前に“感覚を掴む”だけでほぼクリア可能
深視力は“才能”ではなく“慣れ”。
練習すると一気に安定します。
■ まとめ
大型免許の深視力検査は、
「見えない人は一生見えない」というタイプの試験ではありません。
むしろ、
- 見方のコツ
- 両眼のウォームアップ
- リズムの習得
- 事前練習
これらだけで、ほとんどの人が合格ラインを超えます。
大型免許を取ると、消防士としての活躍の場が大きく広がります。
ぜひこのコツを使って、確実に突破してください。

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