防災リュックに入れる耳栓は、日常使いのものとは少し考え方が異なります。被災地で避難所生活を見てきた経験から言えるのは、「とにかく遮音性能が高ければいい」という選び方は、必ずしも正解ではないということです。
■① 完全な無音を目指さない
避難所では、完全に音を遮ると逆に不安が強くなる人もいます。被災地では、音を「消す」のではなく「和らげる」耳栓の方が、安心して使えるケースが多くありました。
■② 長時間つけても痛くならないこと
避難所では、耳栓を何時間も使うことになります。硬すぎる耳栓は耳が痛くなり、結果的に使わなくなります。被災地では、柔らかい素材の耳栓を選んだ人ほど継続して使えていました。
■③ 着脱が簡単であること
夜中に目が覚めたとき、すぐ外せることも重要です。被災地では、装着に手間取る耳栓がストレスになり、使わなくなる人もいました。
■④ 呼びかけや重要音が聞こえる余地
避難所では、アナウンスや近くの人の声を完全に遮らないことも大切です。被災地では、「最低限の音が聞こえる」タイプの耳栓が安心感につながっていました。
■⑤ 衛生的に使えること
避難所では洗えない状況も想定されます。個包装されているものや、清潔に保ちやすい耳栓は防災向きです。被災地では、衛生面を気にして使えなくなる人もいました。
■⑥ 家族分を想定して選ぶ
耳栓は一人分では足りません。家族構成に合わせて、人数分を用意することが重要です。被災地では、「自分の分しかなかった」ことで家族の不眠につながるケースがありました。
■⑦ 防災用耳栓は「安心を作る道具」
防災用耳栓は、快適さのためだけのものではありません。音ストレスを減らし、心と体を守るための道具です。被災地経験から言えるのは、自分に合った耳栓を選ぶことが、避難生活を安定させる現実的な防災対策になるということです。

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