【防災士が解説】寒波の裏で山火事が増える理由|防災×山火事リスク

寒波=大雪というイメージが強い一方で、雪が降らない地域では「山火事リスク」が一気に高まります。実際、今月に入り関東・中部を中心に山火事が相次ぎ、長期化する事案も発生しています。寒波の時期こそ、山火事への備えが重要です。


■① 寒波=山火事が起きやすい気象条件

冬型の気圧配置が強まると、日本海側は大雪になりますが、太平洋側は次の条件が重なります。

・降水量が極端に少ない
・空気が乾燥する
・強い季節風(空っ風)が吹く

この3つがそろうと、火災が発生した場合に一気に延焼しやすい状況になります。


■② 実際に相次いでいる山火事

今月だけでも、
・山梨県上野原市
・神奈川県秦野市
・群馬県桐生市
・静岡県藤枝市

など、各地で山火事が発生しています。特に山梨県上野原市の山火事は、発生から10日以上が経過しても鎮火に至らず、被害が拡大しました。


■③ 雪が降らない地域ほど要注意

西〜東日本の太平洋側では、過去60日間の降水量が平年の半分以下となっている地域が多く見られます。

「雨が少ない」
「風が強い」
「晴天が続く」

この状況は、山林が非常に燃えやすい状態であることを意味します。


■④ 新たに始まった林野火災注意報・警報

2025年の大規模林野火災を教訓に、全国で「林野火災注意報・警報」の運用が始まりました。

・少雨の基準で【注意報】
・少雨+強風で【警報】

警報が発令されると、原則として火の使用は禁止され、違反した場合は罰金や勾留などの罰則が科されます。


■⑤ 山火事の多くは人為的原因

山火事の原因は、自然発火よりも人の行動によるものが大半です。

・たき火
・野焼き
・タバコの投げ捨て
・火の不始末

「少しだけ」「大丈夫だろう」という油断が、大規模災害につながります。


■⑥ 風が火を“運ぶ”という危険性

山火事は、風によって火の粉が飛散し、離れた場所へ延焼します。
強風時は、想像以上のスピードで被害が拡大します。

寒波時の強風は、消火活動を困難にし、長期化の要因にもなります。


■⑦ 今週特に意識したい行動

・屋外で火を使わない
・枯れ草や落ち葉付近での火気厳禁
・警報・注意報の確認
・地域の呼びかけに従う

これらはすべて、個人でできる防災行動です。


■⑧ 山火事は「防げる災害」

山火事は、地震や台風と違い、人の意識で発生を抑えられる災害です。

寒波のニュースに注目が集まる今こそ、
「雪が降らない地域の火災リスク」に目を向けることが大切です。

一人ひとりの火の取り扱いが、地域と山を守ります。

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