災害時の備蓄は「平均的な大人」を基準に考えられがちですが、被災地で避難生活を見てきた経験から言えるのは、高齢者向けの配慮があるかどうかで、生活の安定度が大きく変わるという現実です。
■① 高齢者は環境変化の影響を受けやすい
慣れない環境、生活リズムの乱れは、高齢者の体調に直結します。被災地では、備蓄が合わず体調を崩す高齢者を多く見てきました。
■② 被災地で多かった「食べられない」問題
硬い物、味の濃い物、量が多い物。被災地では、一般的な非常食が合わず、食事量が減ってしまう高齢者が多くいました。
■③ 飲み込みやすさを重視する
柔らかい食品、ゼリー状、レトルトのおかゆなどは、高齢者にとって重要です。被災地では、こうした食品を備えていた家庭ほど、食事の不安が少なく済んでいました。
■④ 水分補給を意識した備えが必要
高齢者は喉の渇きを感じにくく、脱水になりやすい傾向があります。被災地では、飲みやすい形で水分を確保できていたかが体調維持の分かれ目になっていました。
■⑤ 薬・医療関連の備えも忘れない
常用薬や医療用品が切れると、生活に大きな影響が出ます。被災地では、薬の備えが不十分で不安を抱える高齢者が多くいました。
■⑥ トイレと衛生面の配慮が重要
移動が大変な高齢者にとって、トイレ環境は切実な問題です。被災地では、ポータブルトイレや衛生用品が整っている家庭ほど、負担が少なく済んでいました。
■⑦ 高齢者向け備蓄は家族全体を守る
高齢者向け備蓄は、特別扱いではありません。被災地経験から言えるのは、高齢者が無理なく過ごせる備えを整えることが、家族全体の安心と生活の安定につながる現実的な防災対策だということです。

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