防災備蓄を考えるとき、「個人単位」でそろえてしまい、家族全体として不足が出るケースを被災地で多く見てきました。経験から言えるのは、家族セットとして備える視点があるかどうかで、避難生活の安定度が大きく変わるということです。
■① 家族ごとに必要な物は違う
大人・子ども・高齢者・ペットでは、必要な物が異なります。被災地では、平均的なセットだけを用意していた家庭ほど、「誰かが困る」状況が生まれていました。
■② 被災地で多かった「一人分しかない」問題
家族が複数人いるにもかかわらず、充電器やトイレ用品が1人分しかなく、取り合いになる場面を多く見てきました。家族セットで考えることで、こうしたトラブルを防げます。
■③ 役割分担を前提に備える
誰が食料管理をするのか、誰が子どもを見るのか。被災地では、役割を想定して備えていた家庭ほど、混乱が少なく行動できていました。
■④ まとめて備えると把握しやすい
家族セットとして箱や袋にまとめておくことで、備蓄内容を把握しやすくなります。被災地では、備蓄の所在が分かりやすい家庭ほど、初動がスムーズでした。
■⑤ 家族構成の変化に合わせて見直す
成長や介護などで、家族の状況は変わります。被災地では、定期的に見直していた家庭ほど、現実に合った備えができていました。
■⑥ 家族全員が内容を知っていることが重要
一人だけが把握している備蓄は、使われないことがあります。被災地では、家族全員が内容を知っていた家庭ほど、助け合って行動できていました。
■⑦ 家族セット備蓄は安心を共有する備え
家族セットの備蓄は、物をそろえることが目的ではありません。被災地経験から言えるのは、家族全員が「足りている」と感じられる備えが、不安を減らし、避難生活を安定させる現実的な防災対策だということです。

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