津波は、発生してから考える災害ではありません。被災地で津波警報下の避難誘導や沿岸部の被害状況を見てきた経験から強く感じるのは、「迷った時間」がそのまま生死を分けるという現実です。津波対策で最も重要なのは、早期に動く判断を事前に決めておくことです。
■① 津波は到達までの時間が短い
地震発生から津波到達までの猶予は、地域によっては数分です。被災地では、揺れが収まってから状況確認をしている間に、避難が間に合わなくなる例を多く見てきました。
■② 被災地で多かった「様子見」の判断ミス
「前回は大丈夫だった」「今回は小さいかもしれない」。こうした判断が避難を遅らせます。被災地では、警報を待ってから動こうとして逃げ遅れたケースが実際にありました。
■③ 揺れを感じたら即避難が原則
津波は警報を待つ必要はありません。被災地では、強い揺れを感じた瞬間に高台へ向かった人ほど、安全に避難できていました。
■④ 水平移動より垂直移動を選ぶ場面もある
距離のある高台へ向かうより、近くの高い建物に上がる方が安全な場合があります。被災地では、事前に垂直避難を想定していた人ほど、迷わず行動できていました。
■⑤ 車避難が危険になる理由
津波警報下では道路が一気に混雑します。被災地では、車で移動しようとして渋滞に巻き込まれ、身動きが取れなくなる場面も見てきました。徒歩避難が原則です。
■⑥ 夜間・悪天候でも判断は変わらない
暗い、雨が強いといった条件は、避難を遅らせる理由にはなりません。被災地では、悪条件でも即動いた人ほど、安全圏に到達できていました。
■⑦ 津波対策は「考えない避難」を作ること
津波から命を守るには、正確な情報より速い行動が必要です。被災地経験から言えるのは、「揺れたら逃げる」「高い所へ行く」という単純な行動原則を身体に染み込ませておくことが、津波災害における最も現実的な防災対策だということです。

コメント