冬の災害で、
実は最も多く命が失われている場面があります。
それが、
雪下ろしや除雪作業中の事故です。
昨冬期、雪による犠牲者の約8割は、
除雪作業に従事している最中に亡くなっています。
「慣れている作業」
「毎年やっていること」
だからこそ、事故は起きやすいのです。
■① 除雪作業は「一人でやらない」が原則
除雪事故の多くは、
一人作業中に起きています。
・転落して発見が遅れる
・雪に埋もれて助けを呼べない
・意識を失い誰にも気づかれない
これを防ぐために重要なのが、
・作業前に家族や近所へ声かけ
・可能な限り複数人で作業
この2点です。
「誰かが見ている」状態をつくるだけで、
致命的な事故は大きく減らせます。
■② 携帯電話は“命綱”と同じ扱いにする
除雪作業中は、
必ず携帯電話を身につけてください。
・ポケットに入れる
・防水ケースに入れる
・すぐ取り出せる位置に携行
転落や体調不良時に、
自分で救助要請できるかどうかが
生死を分けます。
■③ 命綱・ヘルメットは正しく使う
「少しの作業だから」
「面倒だから」
この油断が、
重大事故につながります。
・命綱の確実な固定
・ヘルメットの正しい着用
特に屋根の雪下ろしでは、
足を滑らせた瞬間に
数メートル下へ転落する危険があります。
■④ はしごの固定と足場の確認を徹底する
転落事故の多くは、
・はしごがずれる
・足場が不安定
といった原因で起きています。
・はしごは必ず固定する
・滑り止めを確認する
・雪や氷を除去してから上る
作業前の確認が、
事故防止の基本です。
■⑤ 除雪道具とガス設備にも注意する
除雪中の事故は、
転落だけではありません。
・スコップや道具の破損
・ガス管や給湯器の損傷
これらが原因で、
二次災害につながるケースもあります。
・除雪道具の点検・手入れ
・ガス設備周辺は慎重に作業
「壊さない」意識も重要です。
■⑥ 高齢者ほど「無理をしない判断」を
除雪事故の犠牲者には、
高齢者が多く含まれています。
・体力の低下
・バランス感覚の衰え
・寒冷による判断力低下
これらは自覚しにくいものです。
「今日はやらない」
「人に頼む」
という判断も、
立派な防災行動です。
■⑦ 除雪は“作業”ではなく“危険行為”
除雪は、
日常作業ではありません。
命の危険を伴う行為です。
・声かけ
・複数人作業
・装備の徹底
この3つを守るだけで、
防げる事故は確実にあります。
「今年も無事に冬を越す」
そのための一番の近道は、
安全第一の除雪です。

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