【防災士が解説】在宅避難で役立つアルコール備蓄の考え方|防災×在宅避難×衛生対策

大規模災害が発生した際、必ずしも避難所へ行くとは限りません。
自宅が無事であれば「在宅避難」という選択をする人も多くなります。

在宅避難で意外と早く不足するのが「アルコール類」です。
アルコールは感染症対策だけでなく、生活を回すための重要な衛生インフラになります。


■① 在宅避難でアルコールが重要な理由

災害時は、水や電気が止まり、日常的な清掃や手洗いが十分にできなくなることがあります。

アルコールは次のような場面で活躍します。

・手指の消毒
・調理前後の衛生管理
・非常用トイレ使用後の除菌
・ドアノブやスイッチなど接触部位の清拭
・軽い汚れや臭いの抑制

水が使えない状況でも使える点が、在宅避難との相性の良さです。


■② 備蓄すべきアルコールの種類

在宅避難用の備蓄は、用途別に考えるのが基本です。

・手指消毒用アルコール(エタノール濃度60~80%程度)
・除菌用アルコールスプレー
・アルコール含有ウェットティッシュ

すべてを高濃度にする必要はなく、使い分けが重要です。


■③ どれくらい備蓄すればよいか

在宅避難を「最低3日~1週間」想定で考えた場合の目安です。

・手指消毒用アルコール:500ml~1L
・除菌スプレー:1~2本
・アルコールウェットティッシュ:2~3パック

家族人数が多い場合や、介護が必要な方がいる家庭では、やや多めを意識してください。


■④ 在宅避難での賢い使い方

災害時は、アルコールも貴重品になります。
次のポイントを意識すると長持ちします。

・手洗いできる場面では石けん+水を優先
・アルコールは「触れる場所」に集中使用
・無駄な噴霧や多量使用を避ける

特に、ドアノブ・蛇口・トイレ周辺は重点的に使うと効果的です。


■⑤ 保管時の注意点

アルコールは引火性があります。
在宅避難を前提に、次の点に注意してください。

・直射日光を避ける
・高温になる場所に置かない
・ガスコンロやストーブ付近を避ける
・子どもの手の届かない場所に保管

ペットボトルなどに詰め替える場合は、必ず表示を残してください。


■⑥ 実際の災害現場で多かった失敗

被災地では、次のような声が多く聞かれます。

・食料は足りたが、衛生用品が足りなかった
・トイレ後の消毒が不十分でストレスが増えた
・家族内で体調不良が広がった

アルコール備蓄は「感染症対策」だけでなく、「心の余裕」を守る備えでもあります。


■⑦ まとめ|在宅避難ではアルコールは生活必需品

在宅避難は一見楽に見えますが、衛生環境が崩れやすい側面があります。

アルコールは、
・水が使えないときの代替手段
・家族の健康を守る道具
・生活のストレスを減らす支え

として機能します。

今ある備蓄を一度見直し、「足りているか」「使い切り期限は大丈夫か」を確認しておくことが、確実な防災につながります。

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