地震や強風、倒壊、解体、車両通行が重なる災害現場では、必ずと言っていいほど「砂埃(すなぼこり)」が発生します。
砂埃は単なる不快要因ではなく、健康被害・二次災害・避難行動の妨げにつながる重大リスクです。
■① 砂埃はなぜ危険なのか
災害時の砂埃には、以下が混在します。
・土砂・建築粉塵
・コンクリート・アスベスト微粒子
・花粉・カビ
・有害物質・重金属
目に見えない微粒子ほど、肺の奥まで侵入します。
■② 健康への主な影響
砂埃による代表的な影響は次のとおりです。
・咳、喉の痛み、息苦しさ
・喘息・COPDの悪化
・目の痛み、結膜炎
・頭痛、倦怠感
特に、子ども・高齢者・呼吸器疾患のある人は要注意です。
■③ 災害現場で砂埃が多発する場面
現場経験上、以下の場面で急増します。
・建物倒壊直後
・余震による崩落
・瓦礫撤去・重機作業
・避難路の未舗装道路
・強風時の屋外避難
「落ち着いた後」に増えるのが特徴です。
■④ すぐできる行動対策
砂埃を吸わないための基本行動です。
・できるだけ低い姿勢をとる
・風上に移動する
・口と鼻を覆う
・不要な屋外行動を控える
我慢せず、距離を取る判断が重要です。
■⑤ マスクは何が有効か
災害時の砂埃対策では、
・不織布マスク(最優先)
・N95 / DS2(可能なら)
・布マスク(代替手段)
が有効です。
濡らしたハンカチ・タオルでも一定の効果があります。
■⑥ 在宅避難での砂埃対策
屋内でも砂埃は侵入します。
・窓・換気口を閉める
・隙間にタオルを詰める
・床は掃かず、拭く
・空気清浄機があれば使用
掃除機の使用は粉塵再拡散に注意が必要です。
■⑦ よくある誤解と失敗
現場で多い誤解は、
・「屋外だから大丈夫」
・「少しなら吸っても問題ない」
・「マスクは息苦しいから外す」
短時間でも蓄積します。
違和感を感じた時点で対策が正解です。
■⑧ 防災備蓄に入れておきたい物
砂埃対策として有効なのは、
・不織布マスク(家族×数日分)
・ゴーグル or 眼鏡
・使い捨て手袋
・濡れタオル用の水
PM2.5対策と共通化できる備えです。
■⑨ まとめ|砂埃は「見えない災害リスク」
砂埃は派手ではありませんが、
・確実に体を蝕む
・避難行動を妨げる
・後から影響が出る
という厄介な存在です。
マスク1枚の有無が、その後の体調を左右する
それが砂埃対策の現実です。
防災は「生き延びる」だけでなく、
その後の生活を壊さない備えでもあります。

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