【防災士が解説】災害時に役立つ「鼻うがい液(生理食塩水)」の備え方と注意点【防災×鼻うがい液】

災害時の避難生活では、粉じん・砂埃・乾燥・不衛生な空気環境により、
鼻や喉の粘膜がダメージを受けやすくなります。
その中で「鼻うがい器」とセットで重要になるのが、鼻うがい液(生理食塩水)です。


■① 鼻うがい液(生理食塩水)とは

鼻うがい液とは、体液に近い濃度(約0.9%)の食塩水で、
鼻腔内を刺激せずに洗浄できる液体です。

水だけで洗うと
・痛みが出やすい
・粘膜を傷めやすい
という問題があるため、必ず生理食塩水を使用します。


■② 災害時に鼻うがい液が重要な理由

災害後の環境では、

・瓦礫・土砂・火災由来の微粒子
・避難所内の乾燥
・マスク着用による鼻腔内の蒸れ
・感染症リスクの上昇

が重なります。

生理食塩水による鼻洗浄は、

・粉じん・花粉・細菌の物理的除去
・粘膜バリア機能の維持
・鼻炎・副鼻腔炎・中耳炎の予防

に効果的です。


■③ 市販の鼻うがい液と自作の違い

市販タイプ

・個包装で衛生的
・濃度が安定
・災害時でもすぐ使える

自作タイプ

・コストが安い
・材料が入手しやすい
・ただし濃度管理が重要

防災備蓄としては、
「市販+自作知識」の両立が現実的です。


■④ 災害時に使える生理食塩水の作り方

【基本配合(0.9%)】

・清潔な水 500ml
・食塩 約4.5g(小さじ1弱)

※必ず以下を守る
・水は「煮沸後に冷ました水」「精製水」「保存水」
・食塩はヨウ素無添加が理想
・作り置きせず、使い切りが原則


■⑤ 絶対に避けたいNG例

・生水(水道水をそのまま使用)
・濃度が高すぎる塩水
・作り置きして長時間放置
・汚れた容器での調製

災害時は免疫力が低下しやすいため、
「清潔さ」と「正確な濃度」が命を守るポイントです。


■⑥ 鼻うがい液の備蓄目安

・1人あたり:個包装タイプ10~20回分
・家族分+予備を想定
・粉末タイプは長期保存向き

鼻うがい器だけ備えても、
洗浄液がなければ使えないため、必ずセットで考えます。


■⑦ 子ども・高齢者が使う際の注意

・必ず低圧で使用
・違和感や耳の痛みが出たら中止
・体調不良時は無理に行わない

鼻うがいは予防手段であり、
治療行為ではありません。


■⑧ まとめ|生理食塩水は「見えない防災備蓄」

生理食塩水は、

・軽量
・安価
・保管しやすい

にもかかわらず、
避難生活の快適さと健康維持に大きく貢献する備えです。

水・食料・トイレだけでなく、
「呼吸を守る備え」として、
鼻うがい液を防災備蓄に加えておくことを強くおすすめします。

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