冬の外出・雪かき・通勤・送迎──
手が冷えるだけで、あなたの防災力は一気に低下します。
手袋は単なる防寒具ではなく、
“指が動くかどうか”が避難行動・運転・歩行安全を左右する
重大な防災アイテムです。
ここでは、防災士として
冬の手袋選びで絶対に外せないポイントをまとめます。
■① 冬の手袋が“防災力を左右する”理由
● 1. 指が冷えると「操作能力」が落ちる
✔ スマホ操作
✔ 車のハンドル
✔ 自転車ブレーキ
✔ 子どもの手引き
✔ 鍵の開閉
冷えた手は力が入りにくく、判断も遅れます。
● 2. 冬の転倒時に“手が出ない”と頭部外傷に直結
凍結路面で滑ったとき、
手がかじかんでいると支えられず頭を打つ危険。
● 3. 雪・雨で濡れると体温を奪われる
長時間の外出や災害時は「濡れ」は命取り。
● 4. しもやけ・凍傷の予防
特に子どもと高齢者は末端が弱く、
手袋での予防が重要。
■② 冬の手袋は“目的別”に選ぶのが最強
✔ ① 日常生活・通勤用
・防風タイプ
・薄手のニット＋裏起毛
・スマホ対応
→ 街中は風が最大の冷え要因。
✔ ② 雪かき・屋外作業用
・完全防水
・ゴム系グリップ
・厚手インナー
→ 「濡れない×滑らない」が最重要。
✔ ③ 車の運転用
・滑り止め必須
・指の可動域が広い薄手タイプ
・レザー系も◎
→ 凍結路でハンドル操作を誤ると事故に直結。
✔ ④ 子ども用
・手首まで覆える
・防水タイプ
・予備を必ず持つ
→ 通学・外遊びで濡れると一気に冷える。
■③ 冬の防災目線で“最適な素材”
● 防風タイプ（ポリエステル系）
風を通さず、体感温度を下げない。
● 防水タイプ（ゴム・PVC）
雪かき・雨の日の強い味方。
● ウール＋裏起毛
普段使いの保温に最適。
● レザー系
運転時の滑り止め性能が高い。
■④ やってはいけない「冬のNG手袋」
✖ ニット手袋だけ（風が通る）
✖ 濡れたまま使う
✖ サイズが小さいもの（血流悪化）
✖ 指先カットの手袋（冷えが直撃）
✖ 雪かきでニット手袋
どれも冷えや凍傷の原因になります。
■⑤ 冬の災害時に手袋が役立つケース
● 停電で暖房が止まり、極寒の中で行動
→ 手袋があるだけで体感温度が変わる。
● 車の雪下ろし
→ 素手は冷たいだけでなく危険。
● 凍結路で転倒した瞬間
→ 手袋がクッションになる。
● 避難所の寒さ対策
→ 夜間の冷え込みで末端冷えが起こりやすい。
■⑥ 自宅に常備すべき“冬の手袋3種類”
✔ 防風手袋（通勤・外出用）
✔ 防水手袋（雪かき・大雪用）
✔ 作業用手袋（非常時の屋外作業用）
100円ショップ〜アウトドア店まで、幅広く入手可能。
■まとめ
冬の手袋は、“防寒具”ではなく 安全装備 です。
● 防風
● 防水
● 滑り止め
● 用途別に使い分け
● 子ども・高齢者は特に重要
これらを押さえるだけで、
冬の災害・停電・凍結・転倒リスクが大幅に低下します。
冬の防災は「手を守ること」からはじまります。
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