冬の外出で意外に見落とされるのが 耳の防寒。
耳が冷えると痛くなるだけでなく、
“平衡感覚の低下・めまい・集中力の低下” につながるため、
防災の観点でも非常に重要な装備になります。
ここでは、防災士として
冬のイヤーマフ（耳あて）が持つ安全効果と、
外出・避難時に役立つ使い方をまとめます。
■① 耳が冷えると「危険」が増える理由
● 1. 平衡感覚が狂いやすくなる
耳の奥にある三半規管は、体のバランスを司る器官。
冷えると機能が低下し、
✔ ふらつく
✔ 階段でバランスを崩す
✔ 雪道や凍結路面で転倒しやすい
冬の転倒事故を“耳の冷え”が引き起こすことも。
● 2. 集中力が落ちる
耳の冷えは頭部の血流低下にもつながり、
✔ 運転
✔ 子どもの送り迎え
✔ 自転車
✔ 夜間の徒歩
で判断ミスが増える危険があります。
● 3. 子どもは特に冷えに弱い
冬の通学路での転倒・体調不良の多くは、
耳・手・首の冷えが原因。
■② 防災目線での“イヤーマフの効果”
✔ 風を遮って体感温度の低下を防ぐ
冬は「風」で体温が一気に奪われる。
イヤーマフは耳周りの冷却を強力に阻止。
✔ 停電時・避難時の寒さ対策として優秀
暖房が止まると耳から冷えやすく、
イヤーマフが体温保持に貢献。
✔ 降雪・凍結時の徒歩でバランス維持に役立つ
耳の冷えを防ぐと転倒リスクが低下。
✔ 子どもの冬の安全アイテムとして最適
荷物にならず、体温管理の効果が高い。
■③ イヤーマフの選び方（防災士おすすめ）
✔ 防風タイプ（ウィンドストッパー系）
風の強い地域や自転車での通学に最適。
✔ ボア・フリース素材
保温力が高く、長時間でも暖かい。
✔ コンパクト折りたたみ式
避難バッグやカバンに入れても邪魔にならない。
✔ 子ども用は「サイズ調整可能タイプ」
ズレにくく、しっかり耳を覆えるものが良い。
■④ イヤーマフのNGな使い方
✖ びしょ濡れのまま使い続ける
→ 冷え＋皮膚トラブルの原因。
✖ イヤホンの上から無理に装着
→ 音が聞こえづらく事故に繋がる。
✖ 夜間に黒系のみ
→ 反射材がないと視認性が落ちる。
■⑤ 冬の“安全行動”と組み合わせると最強
● 手袋
→ 末端冷えの総合対策。
● ネックウォーマー
→ 首まわりの血流確保で全身が温かい。
● 帽子
→ 頭部の保温で体温保持力アップ。
● カイロ
→ 体幹を温めると耳も冷えにくくなる。
■まとめ
イヤーマフは、
“ただの防寒グッズ”ではなく 冬の安全装備 です。
● 転倒予防
● バランス維持
● 集中力の確保
● 停電・避難時の体温保持
に大きく貢献します。
冬の防災は「耳を守ること」から。
イヤーマフひとつで、冬の外出の安全性が大きく変わります。
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