【防災士が解説】冬の「防寒ブーツ」── 凍結・積雪・停電時の外出を安全にする“冬の足元装備”の選び方

冬の外出で最も事故が多いのが 足元の冷えと滑り
防寒ブーツは「防寒具」というより、
凍結路面・積雪・暴風雪から命を守る“冬の安全装備”です。

ここでは、防災士として
冬に必須となる防寒ブーツの選び方と、
災害時・停電時での使い方をまとめます。


■① 冬に防寒ブーツが必要な理由


● 1. 足元の冷えは「転倒」を引き起こす

足裏の感覚が鈍り、バランスが崩れやすくなる。


● 2. 靴が濡れると体温が急激に奪われる

冬の冷水は5〜10分で足先の感覚を奪います。
低体温症にも直結。


● 3. 凍結路面は普通の靴だと“危険”

スニーカーはほぼグリップしないため
転倒・骨折・頭部外傷の原因に。


● 4. 大雪時の外出・車の救助で必須

積雪で靴が埋まると、足が濡れて動けなくなる。


■② 防寒ブーツの“防災性能”はここで決まる


✔ ① 防水性(最重要)

完全防水のラバー or ゴアテックス系が安心。


✔ ② 断熱材(中綿・ボア・ウレタン)

内側が暖かいほど体温が奪われにくい。


✔ ③ 滑り止めソール

・ギザギザの深溝
・凍結路面に強いラバー
・スパイク付きタイプも◎


✔ ④ 足首まで覆える高さ

雪が入りにくく、捻挫予防にもなる。


✔ ⑤ 軽量タイプ

重すぎると避難時の歩行スピードが落ちる。


■③ 家庭で常備すべき“冬のブーツは2種類”


● ① 防寒ブーツ(外出・通勤用)

→ 完全防水・軽量・滑り止め強化型


● ② 作業ブーツ(雪かき・大雪時)

→ 長靴型・断熱材入り・深い溝のソール


■④ 冬の災害シーンでの活用法


● 停電時の寒い屋外作業

→ 電線確認・雪下ろし・車移動などで足元を守る。


● 大雪で車がスタックしたとき

→ 普通の靴では雪に埋まり動けない。


● 凍結路面の徒歩

→ ブーツ×滑り止めソールで転倒リスクを大幅に低減。


● 避難所への移動

→ 長距離歩く場合も足元の防水は必須。


■⑤ 冬にやってはいけない足元のNG行動


✖ スニーカーで雪上を歩く
→ 濡れ・滑りが最悪。転倒率が急増。


✖ 厚手靴下だけで対処
→ 冷えた靴では意味がない。


✖ かかとがすり減った靴
→ 路面をつかめず歩くたびに滑る。


✖ ブーツの締め付けが緩い
→ 捻挫・転倒の原因。


■⑥ 防災士おすすめの“冬の足元セット”


✔ 防寒ブーツ
✔ 防水スプレー
✔ スパイク(後付けタイプ)
✔ 厚手の防寒靴下(ウール系)
✔ 靴の中に入れるカイロ

雪国なら「車1台につき1足」常備がおすすめ。


■まとめ

冬の防寒ブーツは
● 凍結路面の転倒予防
● 足の冷え防止
● 停電時の外作業対策
● 大雪・積雪時の安全確保

に欠かせない“冬の防災装備”です。

体が冷える前に、まず足元から。
これだけで冬の外出は驚くほど安全になります。

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