21日夕方、山口県周南市の離島・仙島で発生した山林火災は、現在も鎮火に至らず消火活動が続いています。悪天候の影響で防災ヘリによる空中消火ができず、地上からの対応を余儀なくされるなど、離島特有の厳しい条件が浮き彫りになっています。
■① 離島で発生した山林火災の概要
火災が発生したのは、徳山湾にある無人島・仙島の山林です。21日午後5時20分ごろ、「火が林野のほうに燃え移った」との通報があり、消防が出動しました。現在も時折大きな火が確認されており、鎮火には至っていません。
■② 空から消せないという現実
22日朝からは県の防災ヘリによる空中消火が予定されていましたが、悪天候のため中止となりました。山林火災では空中消火が極めて有効ですが、天候次第で一切使えなくなるという弱点があります。これは現場では珍しいことではありません。
■③ 海上・地上からの消火活動
21日は徳山海上保安部の巡視艇が海上から放水を実施しました。22日以降は、海上保安庁の船で消防隊員18人が島に渡り、地上からの消火活動を継続しています。離島では人員・資機材の搬送だけでも大きな負担になります。
■④ 無人島でも油断できない理由
仙島には人は住んでいませんが、無人島であっても山林火災は放置できません。火勢が拡大すれば、風向き次第で周辺の島や本土側へ飛び火するおそれがあり、海に囲まれているから安全とは言えないのが現実です。
■⑤ 山林火災は「消すまでが長い」
山林火災は、建物火災と違い一気に消し止めることが難しく、時間をかけて「抑え続ける」対応になります。特に乾燥・強風・悪天候が重なると、消火活動は一気に難易度が上がります。
■⑥ 林野火災警報が出たら何を意識するか
周南市は市内全域に「林野火災警報」を発令し、焚火や火入れへの注意を呼びかけています。警報が出ている期間は、「少しくらいなら大丈夫」という意識を捨て、火を使わない行動を徹底することが重要です。
■⑦ 現場を知る立場から見た教訓
実際の現場では、「天候に左右される」「応援がすぐ来られない」「水利が限られる」という条件が同時に重なります。山林火災は、発生させないことが最大の防災であり、初期段階での注意が被害規模を大きく左右します。
■⑧ 私たちにできる最小の防災行動
乾燥する時期は、屋外での火気使用を控える、タバコの不始末を絶対にしない、火入れを行う場合は自治体ルールを守る。これだけでも、山林火災の多くは防げます。離島や山間部の火災は、消すより「起こさない」ことが何より重要です。

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