「もし大規模停電が起きたら、あなたの家庭は何時間耐えられますか?」
地震・台風・豪雨での停電は珍しくありません。
冷蔵庫が止まり、スマホも使えず、エアコンも動かない…
暮らしは一気に不便になります。
しかし最近増えている 電気自動車(EV) は、
家庭の“非常用電源”として活躍できます。
今回は、EVを使って停電を乗り切る実例と活用方法を、防災士の視点でわかりやすく解説します。
✅電気自動車が停電に強い理由
電気自動車は、単なる移動手段ではありません。
✅ 大容量バッテリー
✅ 家電へ電力供給(V2L)
✅ 家全体へ電力供給(V2H)
つまり、停電しても「電気のある生活」が続けられるのです。
✅実践例①:停電中でも冷蔵庫が動く
停電で困ることのひとつが冷蔵庫停止。
食材が傷む、薬が保存できない、離乳食やミルクの冷却ができない…。
EVで電力供給ができれば、
● 冷蔵庫を稼働
● 氷・保冷剤の再冷凍
● 食材の廃棄を防ぐ
「電気がある」だけで、食の不安が消えます。
✅実践例②:スマホ・ライト・通信手段を確保
停電中に必要なのは、情報と連絡手段。
● スマホ充電
● モバイルWi-Fi
● LED照明
● ポータブル扇風機
この4つが動くと、夜でも安全に過ごせます。
✅実践例③:寒さ・暑さから家族を守る
停電で暖房・冷房が止まるのは命に関わります。
● 電気毛布
● サーキュレーター
● 扇風機
● V2H対応ならエアコンも可能
「快適に眠れる」ことは、避難生活で最も大切なポイントです。
✅実践例④:調理家電が使える(対応車両)
V2L対応車+ポータブル家電で、
● 電気ケトルでお湯
● ホットプレート
● 炊飯器
● 電子レンジ(消費電力の確認必須)
温かい食事は、家族のストレスと不安を大幅に減らします。
✅実践例⑤:夜でも普段通りの生活ができる
● 部屋を照らすランタン
● テレビ・ラジオで情報収集
● 子どもの宿題
● お風呂を沸かす(停電影響なしの給湯システムなら)
「停電だけど、普段と変わらない生活」が現実になります。
✅実際にどれくらい使えるの?
多くのEVは 30kWh〜100kWh の大容量バッテリー。
例)消費電力の目安
● 冷蔵庫:1日0.5〜1.0kWh
● 扇風機:1日0.1〜0.2kWh
● スマホ充電:1日0.02kWh
● 電気毛布:1日0.5kWh前後
数日〜1週間以上の電力をまかなえる車種もあります。
→ 「ガソリンが手に入らない」災害でも電気は確保できます。
✅必要な機器(簡単)
● V2Lコンセント(車から家電に給電)
● V2Hシステム(車から家に給電)
● 延長コード・たこ足禁止
● 停電時に使う家電の消費電力を把握
難しい知識は不要。
「V2L対応のEVでコンセントを挿すだけ」でも多くの家電が動きます。
✅まとめ
● 電気自動車は「走る蓄電池」
● 停電でも家電が使える
● 冷蔵庫・照明・通信・防寒が維持できる
● 子ども・高齢者・乳児のいる家庭で安心度が段違い
停電が“災害”にならない家を作る。
それが、EV×防災という新しい備え方です。

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