【防災士が解説】少雨が続くと何が起きる?水不足と林野火災リスクへの備え

少雨に関する気象情報が発表され、降水量の少ない状態が長期間続く見込みとなっています。
雨が少ない状況は、一見すると災害感が薄いものの、実際には生活・農業・防災の各分野に静かに影響を及ぼします。


■① 少雨とは何か、なぜ注意が必要なのか

少雨とは、平年と比べて降水量が著しく少ない状態が続くことを指します。
短期間では大きな問題が見えにくいものの、1か月以上続くと影響が顕在化します。

・土壌の乾燥
・河川やダムの水位低下
・植物の水分不足

こうした積み重なりが、別の災害リスクを高めていきます。


■② 農作物と水利用への影響

少雨が続くと、まず影響を受けるのが農作物です。

・作物の生育不良
・品質低下
・収量減少

また、農業用水だけでなく、生活用水や工業用水にも影響が及ぶ可能性があります。
水の使い方を見直すことは、防災の一部でもあります。


■③ 少雨と林野火災は強く結びついている

過去の事例を見ると、記録的な少雨の年には、冬から春にかけて林野火災が全国的に多発しています。

・落ち葉や枯れ草が乾燥
・小さな火種でも一気に延焼
・消火活動が長期化しやすい

雨が少ない状態は、山や森を「燃えやすい状態」に変えてしまいます。


■④ 林野火災は身近な行動が引き金になる

林野火災の多くは、自然発火ではありません。

・たき火
・野焼き
・タバコの不始末
・火のついたゴミ

乾燥した状況では、普段なら問題にならない行為が、大規模火災につながることがあります。


■⑤ 火の取り扱いで特に意識したいポイント

少雨が続く時期は、次の行動を徹底することが重要です。

・屋外での火の使用を控える
・たき火や野焼きは行わない
・火気使用後は完全に消火確認
・風の強い日は火を使わない

「これくらいなら大丈夫」が通用しない環境になっていると認識しましょう。


■⑥ 少雨時期こそ「早期発見・早期通報」

林野火災は、初期対応で被害規模が大きく変わります。

・煙や異臭に気付いたらすぐ通報
・小さな火でも自己判断しない
・夜間や人の少ない場所ほど注意

地域全体で「気付いたらすぐ知らせる」意識が重要です。


■⑦ 気象情報を防災行動につなげる

少雨に関する気象情報は、単なる天気予報ではありません。

・農作業の調整
・水の使い方の見直し
・火災予防意識の強化

気象情報は「行動を変えるためのサイン」として活用することが、防災につながります。


■⑧ 少雨は静かな災害、だからこそ備える

少雨は、地震や台風のように突然襲ってきません。
しかし、気付いたときには被害が広がっている「静かな災害」です。

水を大切に使うこと。
火を慎重に扱うこと。
気象情報に目を向けること。

これら一つ一つの行動が、林野火災や生活への影響を防ぐ力になります。

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