【防災士が解説】冬の「靴下の選び方」── 足元の冷えを防ぐことが“冬の安全力”を左右する理由

冬の防災で最も見落とされやすいのが 足元の冷え対策
靴下は「ただ履くもの」ではなく、
● 転倒リスク
● 体温低下
● 血流悪化
● 判断力低下
に直結する“冬の安全装備”です。

ここでは防災士として、冬の靴下選びが命を守る理由と、
最適な靴下の選び方を解説します。


■① 靴下で“冬の安全が変わる”理由


● 1. 足が冷えるとバランスが崩れやすい

足裏の感覚が鈍る →
凍結路面・段差で転倒しやすい。


● 2. 足先の冷えは体全体を冷やす

足先の血流が悪いと
● 手先も冷える
● 集中力低下
● 低体温症リスク
につながる。


● 3. 濡れると一瞬で体温が奪われる

雪や雨で靴下が濡れる →
10分で足の感覚がなくなるほど危険。


■② 冬の靴下の正しい選び方(防災士おすすめ)


✔ ① ウール(メリノウール)が最強

● 保温性
● 速乾性
● 防臭性
● 血流の維持
すべてに優れる。


✔ ② 厚手すぎる靴下は逆効果

厚すぎると
・靴が窮屈
・血流が悪化
でより冷えやすい。

薄手のウールが最強。


✔ ③ コットン(綿)だけはNG

汗や雪で濡れると乾かず、冷えを増幅する。


✔ ④ 2枚重ね履きはやめる

血流が悪くなり、冷えが悪化することが多い。


✔ ⑤ 足首までしっかり覆うタイプを選ぶ

冷えの入り口は“足首”。
短い靴下は冬に不向き。


■③ 冬の災害時に靴下が重要な理由


● 停電で暖房が止まると足から冷える

足先が冷える → 体温全体が低下。


● 避難所は床がとにかく冷たい

特に体育館の床は冷気が上がる。
厚手ウール靴下は必須。


● 濡れた靴下は即交換

そのまま放置は危険。
避難バッグに“替え靴下”は必ず入れる。


● 雪道の徒歩・車の雪下ろしに必須

末端が冷えるとケガ・疲労・判断力低下につながる。


■④ 冬に揃えておくべき靴下セット


✔ 薄手メリノウール靴下(普段使い)
✔ 厚手ウール靴下(屋外作業・避難所)
✔ 足用カイロ(靴の中に)
✔ 予備靴下を防水袋に入れて備蓄
✔ 子ども用の厚手靴下(冷えやすい)


■⑤ 靴下と組み合わせて“最強防寒”になるアイテム


● 防寒ブーツ
● レッグウォーマー
● カイロ(足裏・つま先)
● 防風パンツ
● 湯たんぽ(足元に置く)

これらの組み合わせで足元から全身が温まる。


■⑥ 冬のNG靴下行動


✖ 濡れた靴下を放置
✖ 化繊の薄い靴下だけ
✖ 就寝時に締め付けが強い靴下
✖ 重ね履きで血流が悪くなる


■まとめ

冬の靴下は“体温のカギ”です。
● ウール
● 防風
● 足首保温
● 濡れ対策

この4つを押さえるだけで、
冬の転倒・低体温・疲労を強力に防げます。

冬の防災は、まず足元から。

コメント

タイトルとURLをコピーしました