【防災士が解説】防災×食|サバ缶・イワシ缶・ツナ缶は災害備蓄に向いているのか

災害時の食事で見落とされがちなのが「タンパク質」と「脂質」です。
炭水化物中心の備蓄が多くなりがちな中、魚の缶詰は栄養面・保存性の両面で非常に優秀な防災食です。

サバ缶・イワシ缶・ツナ缶は定番ですが、それぞれ性格は大きく異なります。


■① 防災備蓄として魚缶が優れている理由

  • 常温で長期保存が可能
  • 火を使わずそのまま食べられる
  • 高タンパク・良質な脂質を摂取できる
  • ご飯・パン・クラッカーなど汎用性が高い

特に被災直後は、体力低下やストレスで食欲が落ちやすく、栄養効率の良さが重要になります。


■② サバ缶の特徴と防災評価

特徴

  • EPA・DHAが豊富
  • カロリーが高く腹持ちが良い
  • 味噌煮・水煮など種類が多い

注意点

  • 匂いがやや強い
  • 脂が多く、体調によっては重く感じることもある

防災評価

  • 自宅避難:◎
  • 避難所:○
  • 初動期:○

主力のタンパク源として非常に優秀です。


■③ イワシ缶の特徴と防災評価

特徴

  • カルシウムが豊富
  • 身が柔らかく高齢者でも食べやすい
  • 味付けが比較的やさしい

注意点

  • サバ缶よりやや軽めで満腹感は控えめ
  • 商品によって骨の残り方に差がある

防災評価

  • 自宅避難:◎
  • 避難所:◎
  • 初動期:○

「食べやすさ重視」の備蓄として非常にバランスが良い缶詰です。


■④ ツナ缶の特徴と防災評価

特徴

  • 匂いが控えめ
  • そのままでもアレンジしやすい
  • 子どもが食べやすい

注意点

  • 油漬けは脂質が高め
  • 水煮はやや物足りない場合がある

防災評価

  • 自宅避難:◎
  • 避難所:◎
  • 初動期:◎

環境を選ばず使える万能型の備蓄食です。


■⑤ 防災目線でのおすすめ組み合わせ

実際の備蓄では、1種類に偏らせないことが重要です。

  • サバ缶:主力(体力維持)
  • イワシ缶:食べやすさ枠
  • ツナ缶:万能・子ども向け

味・脂・食感の違いが、災害時の「食のストレス軽減」につながります。


■⑥ 現場で実感した「缶詰の強さ」

被災地では、

  • 温めなくても食べられる
  • 洗い物が少ない
  • 分けやすい

この3点が、魚缶の強みとして何度も役立ちました。

「非常食」というより、普通に食べられる食事であることが、心の支えになります。


■⑦ 今日できる最小行動

  • サバ缶・イワシ缶・ツナ缶を各数個ずつ用意
  • 味噌煮・水煮・油漬けを混ぜる
  • 賞味期限を揃えずローリングストックする

魚の缶詰は、
静かに、確実に、命を支える防災食です。

特別なものを買い足す前に、
まずは缶詰棚を見直すところから始めてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました