【防災士が解説】防災×警固断層帯|福岡直下で震度7が想定される理由と備え

2026年1月22日、福岡県で震度1の地震が観測されました。
この地域の地下には、福岡市の直下を通る「警固(けご)断層帯」が存在します。
福岡県の最新想定では、最大で震度7に達する可能性が示されています。


■① 警固断層帯とは何か

警固断層帯は、玄界灘から博多湾、福岡平野へと延びる全長約55kmの活断層帯です。
都市部の直下を通るため、ひとたび活動すれば被害が集中する特徴があります。


■② 過去の活動|2005年福岡県西方沖地震

2005年、警固断層帯の北西部が活動し、
天神で震度6弱を観測する地震が発生しました。

  • ビルのガラス破損
  • 道路への落下物
  • 都市機能の一時停止

この北西部は「しばらく大きく動く可能性は低い」と評価されています。


■③ 今後注意すべきは「南東部」

問題とされているのは、警固断層帯 南東部です。

  • 想定地震規模:マグニチュード7.2程度
  • 今後30年以内の発生確率:0.3〜6%
  • 国内でも発生確率が高いグループに分類

2005年の活動の影響で、南東部の応力が高まっている可能性も指摘されています。


■④ 福岡市で震度7の想定

福岡県が2025年に公表した新想定では、

  • 福岡市
  • 春日市
  • 太宰府市

などで震度7が想定されています。

さらに、

  • 液状化の危険性が高い地域
  • 急傾斜地の崩壊リスク

も明確に示されています。


■⑤ 想定される被害規模

警固断層帯全体が活動した場合の想定では、

  • 全壊・全焼建物:約36,000棟
  • 死者:約1,800人
  • 負傷者:約12,000人

阪神・淡路大震災と同規模の都市直下型地震になる可能性があります。


■⑥ 生活への深刻な影響

被害は建物だけにとどまりません。

  • 約18万3,000世帯が居住不能
  • 約131万9,000人が食料・水の制約
  • 水道停止でトイレ・入浴が不可
  • 医療機能が維持できない施設が発生

都市型災害のため、長期避難が前提となります。


■⑦ エレベーター閉じ込めの現実

福岡県の想定では、

  • 停止エレベーター:約300台
  • 閉じ込められる人:約27,000人

高層マンション・オフィスが多い福岡では、
エレベーター閉じ込めは現実的なリスクです。


■⑧ 今すぐ見直すべき備え

警固断層帯の特徴は「逃げる前に揺れる」地震です。

  • 家具の固定
  • 携帯トイレ・簡易トイレの備蓄
  • 食料・飲料水の備蓄
  • 夜間・停電を想定した照明確保

特にトイレと水の備えは、生活継続の鍵になります。


福岡は地震が少ない地域と思われがちですが、
都市直下に活断層を抱える地域です。

「起きてから考える」のではなく、
起きる前に整えておく防災が求められています。

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